南三陸町活動レポート
災害救援募金にご協力ください。当会は国税庁より認定NPO法人の資格を取得しました。
皆様からのご寄付は、税制上寄付金控除の対象になります。
*東日本大震災に対するJHPの動きを「ヒューマンパワー便り」でもご覧いただけます。
2011年8月3日(水)
■活動者
第24次隊 8/14まで 犬飼佑子
第25次隊 8/4まで 鳥居由美子、増島樹里
■南三陸町災害ボランティアセンター運営(3名)
受付&他業務担当:犬飼、鳥居、増島
■レポート(担当:鳥居)
本日より、生活支援員の皆さんと一緒に地域を回っています。生活支援員とは、地元の社会福祉協議会で雇用された方々で、基本的には私たち地域支援班がこれまで行っていた「ニーズの聞き取り」と同じ役割を行います。
支援員のキャッチコピーは「はなしがたりにいくからね!」(※はなしかけにいくからね。)そして「しえんさんと呼んでね。」との事。というわけで以下「しえんさん」と表記します。
今回しえんさんになった方は、ここ南三陸町に住んでいらっしゃる方々です。「話す言葉が同じである、震災前も震災後も、共有できる思いがたくさんある。」それは地域支援にとって何よりも変えがたい強みです。そして、何よりもこの町を愛していらっしゃいます。
以前から、地域支援班は地元の方がやった方がいいと言われており、かつ私たちも身をもって感じておりました。でも・・・。私がこの町にはじめて訪れたのは4月2日。家並みも街並みも、今、目の前に広がる風景しかしりません。美しい景色、友人と通った通学路、よく行ったお店、お友達の家、大好きなおじいちゃんの家、お手伝いをした船、思い出があふれる町を、今、毎日通るのは辛いのではないかとも思っていました。だから「方向音痴であろうとも、言葉がわからない時があったとしても、この町の住民ではない私たちが頑張ろう」と、今日まで活動してきました。
しかし、やはり「ニーズの聞き取り能力」は比べるまでもありません。私は後ろに下がって、しえんさんがあっという間にコミュニティの中に溶け込まれ、「要望」を聞きとっていく様を見守りながら、私たちの役割の終着点を考えていました。しえんさんは、これまで主婦だったり漁師だったりされていたので、その「要望」が「おしゃべり」なのか「ニーズ」なのか「行政への意見」なのか、はたまた「愚痴」なのか、そこのところを判断したり考えたりするのが、難しい(当然です)ようなので、そのお手伝いをまずはしなくてはと思います。そうして、(もちろん今すぐではないですが)いずれ私たちは「観光」としてこの南三陸町を訪れたいと思いました。
私は明日8月4日で東京へ戻りますが、「アワビを食べに」「釣り船に乗りに」「来年のひまわりを見に」としえんさんと、復興作業にでかけた漁師さんを待つ奥様と、仮設に住むおばあちゃんと、たくさん約束をしてきました。「また会う約束」を未来予想図として心に描き、わくわくしています。
写真@仮設住宅の前で訪問前にしえんさんと打ち合わせ
A避難所前のメッセージ
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