2009年8月隊活動レポート
2009年8月28日(金)
スケジュール6:30 ホテル出発 【写真】 |
今日の報告者より
本日の報告者を担当させて頂いた吉田結です。
本日は一日カンボジア観光ということでホテルから約2時間かけてワットチソーとソピー寺院への見学へ行きました。前夜のミーティングで、蘭子さんから解説を頂きましたが、共に想像以上のものでカンボジアにて日々感じる"百聞は一見にしかず"を改めて痛感した瞬間でした。ワットチソウーの山頂からの景色はまるで映画のワンシーンに入ったかのように絶景で、今までテレビや写真で見た世界が目の前に広がり、実際に自分の目で確かめることの力強さを体感しました。また、遺跡や寺院もカンボジアの歴史を沢山含んでおり、過去を見つめる時間となりましたが、私自身、知らないことがたくさんありました。カンボジアの歴史、日本との関係などもっと学びたいという、帰国後の自身の課題が新たに見つかりました。
そして、本日は活動時間が長かったこともあり、広大な平原、電線も、高いビルもないため大きな青空を見つけることの多い一日となりました。同時に、私にとってカンボジアの一ヶ月をゆっくり振り返る時間でもありました。
26日前は一ヶ月カンボジアで生活できるのかと不安な面も多くありましたが、日々カンボジアの常識に慣れていきました。初めは慣れてしまうことの恐ろしさも感じましたが、蘭子さんを初めとする活動隊メンバーとの会話の中で、まず慣れることが必要。そして慣れたことで新たな世界を見つめられることを知らされました。また、ふとした時の蘭子さん、木村さん、清國さん、8月隊メンバーの言葉、オレンジTシャツに寄せ書きを貰った言葉から、この一ヶ月多くの人に支えられ見守られていたことに改めて気付かされました。まだ出合って数ヶ月のメンバーではありますが、この一ヶ月それぞれが自身の目的を達成するために毎日を懸命に過ごしました。それぞれ目標も、得たものは異なりますが、熱い思い、高い志をぶつけ合い刺激し合えたこお、2009年8月隊のメンバーに加わり皆と出会えたこと、JHPのスタッフ方たちに出会えた幸せを感じます。全力で走りきりたいと思います。
今日の車窓から
1号車
本日1号車の車両長を務めさせて頂きました燈中健太です。今日ワットチソーで空の青さや広さを感じることが出来、カンボジアの景観を満喫出来ました。山登りの階段では足がガクガクで明日は筋肉痛かな!車内では蘭子さんから名前の話をして頂きさずかった名前らしく頑張っていきたいです。今日を一言で表すなら『温故知新』。
2号車
・ お墓にある仏様の像は、お墓の中心に向かっているけど、王宮では外側に向かっていたので、目的に応じて向きを変えていて面白いと思った。
・ 田んぼの数に対して働いている人の数少ないと思った。
・ 神聖な場所(お寺やお墓)でえ遊んでいる子供たちがいて、やっぱり自分たちと感覚が違うのかな、と感じた。
・ 寺院でベトナム戦争の時に亡くなった人たちが納められている場所を見ました。その時木村さんにキリングフィールドは一箇所だけではないと教えていただきました。以前プノンペンのキリングフィールドに行ったときにそういう話は聞いていたけど、その事実を実際に目の当りにしたのはショックでした。
・ 行きの道中GさんがJさんに膝枕をしてもらって寝ているのがうらやましかったです(笑)
3号車
・検問で止められたとき、しばらく時間がかかってこわかった。
・初めて出会うドライバーさんだったが、コミュニケーションがとれて嬉しかった。 空の青さが印象的だった
・ワットチソーやソピー寺院といったなかなかいけない場所に連れて行って頂けて嬉しかった。
・ソピー寺院では供養塔を見たり、ここはお寺さんなのに戦場と化した事実を知った。
最近、あまり意識しなくなっていたカンボジアの歴史を改めて考えるきっかけになった。
4号車
・カンボジアでの生活も残り少ないので、みんな時間を惜しんで話していた。
・風景がすばらしく感動した
レポート係より
チュムリアップスオ〜☆レポート係の田村美和子です(^0^)/
カンボジアでの生活も残りわずかとなりました。昨日のJVCでの作業でブランコ作りの作業がすべて終わり、みんな気がぬけたのか今日の朝は寝坊する人が続出しました(汗)!!ワットチソーの景色は本当に壮大で、まるで写真を見ているような錯覚におそわれました。そこには、建物が一つもなく、自然だけの世界が広がっていました。この景色は一日中見ていても飽きないな、と思いました☆
私はデジカメを車に忘れてしまって写真が撮れなかったのですが、この壮大さはデジカメでは伝わらないと思いました。ワットチソーにはぜひまた行きたいです!
レポート係の中川明日香です。3日に1度のペースで書いてきたこのレポートも今回でラストになりました・・・。元々、感じたことや考えを文章に書き出すことは好きでしたが、このレポートでは何を書いたらよいのかわからず、最初はただ淡々とその日一日の流れを書いている感じでした。しかし、カンボジアでの生活にも慣れていくうちに「レポート内容をもっと充実させて、作業内容以外にも伝えられることを伝えたい。」との気持ちが強くなっていきました。
ホームシックにかかったときには、自分の住む日本、北海道のことを思い出すことが本当につらかったのですが、数日経って気持ちが落ち着いたときには「この思いを文章で表現し、ホームシックの自分とおさらばしたい」思いました。実際、レポートに載せたことによって「仲間がいるから頑張れる!!」との思いが強くなり、隊のメンバーのこと・カンボジアのことが心から、大好きになりました。今はカンボジアシックにかかっています・・・みんなと離れたくないです。でも、この一ヶ月のメンバーの成長が日本での活躍につながる、と確かに思えるからこそ帰国しなければ、とも思います。帰国後のみんなの
活躍が楽しみです☆
2009年8月隊は不滅だー!!全ての支えに、全ての出逢いに感謝です。みんな大好き!ありがとう☆
本隊会計
2009年8月隊、本隊会計を務めさせていただきました、酒井賢一です。このレポートを書きつつっているということは、8月隊の最後を迎えようとしているということですね。自分たちが充実した日々を過ごせたのは、日々JHPを支援してくださっている皆様のおかげです。自分はこの1ヶ月、会員、ドナーさんの皆様から頂いた寄付金を活動資金として、しっかり管理させてもらいました。自分が主になにをしていたかといいますと、活動資金を預かり、各係に分配したり、食事の際の支払い、見学の際の集金、領収書のチェック、パソコンへのデータ入力など、金銭面に関することの管理をしていました。会計全体を統括していたので、寄付金がどのように使われているのかがよく分かり、自分たちがこうして活動できているのは、様々な方々の支えがあってこそのものだな、と再確認することが出来ました。また本隊会計係の特典として毎晩会計簿を蘭子さんにチェックしてもらうのですが、その際に蘭子さんから色々な話を聞くことが出来ました。昔のJHPや、JHPの先輩方の話、人生についてや、もの事に対する考え方まで様々なことを学ばせてもらいました。改めて1ヶ月を振り返ってみると、いつも大金を身につけて気を張って、毎晩会計簿をつけ、チェックしたり、パソコンへの打ち込みなど大変でしたが、仲間が手伝ってくれたりしたおかげで、最後まで皆様からの寄付金を大切に使うことができました。本当に心より感謝申し上げます。これから最後の会計チェックとパソコンへの打ち込みに行きたいと思います。日本でお会いしましょう。では!
隊長・副隊長
こんにちは。2009年8月隊の隊長を務めさせていただきました、杉山晋二です。
今回、JHP8月隊に隊長として参加させていただけたことでたくさんのことを感じ、学ぶことができました。本当にありがとうございます。
隊長の役割とは、隊を指揮し、まとめることです。いつでも全体のリーダーとして見られるので何かあったときは適格に指示が出せるように、常に全体を把握する必要がありました。また、見ず知らずのメンバー22名が集まり一ヶ月を過ごしていく中で全員が本当の仲間になるためにどうすればよいかなど常に考えていました。自分が落ち込んでいるときにはリーダーとして見られることや全体の雰囲気作りをしなければならないことに対して辛さを感じたりもしました。何でも自分でできなければならないと思うと苦しいけれど心を開けば本当に頼れる仲間たちがいる。そう思ったときからすごく気が楽になりました。
"隊長は動きすぎてはだめ"。メンバー一人一人が主役となって心のままに動くことが何よりも大切なのだということを実感しました。隊長はみんなが思いっきり活動できる状況を作り出すために裏方で動く。そのくらいのスタンスが良いのだと思います。
6基のブランコを建てながら「安全に、そして楽しくブランコを作ろう」といつも思っていました。苦しみから作られたものよりも楽しみの中から生み出されたもののほうが人を幸せにする力を持っていると思っています。そうやってこの一ヶ月を振り返ってみると「ブランコを作る」という作業を通してだんだんとメンバーが一つになっていき、それと同時に学校の子どもたちとも心がかよっていってたくさんの笑顔に囲まれてオレンジ色のブランコが建っていく。メンバーが作業中に見せる心からの笑顔、子どもたちがブランコに乗ってはしゃいでいるかわいい笑顔。思い出せば出すほど本当に素敵な活動だったなぁ、と思います。
隊のみんなの動きを思い出すと最初、さくら倉庫での作業では、みんな指示されるまで立ったままで自分から動けていなかったなぁと思います。JVCや一校目の作業になってくると少しずつ指示してくれる人に頼るだけではなく、自分で設計図を開き、次を考えるようになってきました。二校目になると、一人一人が暇をすることなく、人手の足りないところを見つけて自分から動いていました。そして、三校目では8月隊のメンバー22人が自分たちで指揮し、自分たちの力でブランコを建てることができました。全ての作業を終えて残り2日となった今、それぞれが悔いを残さないようにと、思い思いの人たちと色んなことを語り合っています。私たちは、この一ヶ月間で本当に成長することができました。JHPの皆様、支援してくださるドナーの皆様、日本で見守ってくれている家族、8月隊を支えてくださった皆様本当にありがとうございました。
2009年8月隊の副隊長を務めた、吉田将三です。
まず、苦労した点ですが、最も難しいと感じたことは、メンバーを理解することでした。自分たちB班を含め、8月隊のメンバー21人の一人一人を理解するためには作業中や車両内で会話すること以外に、空いた時間を使ってじっくりと話す機会を持つことが必要だと感じました。実際、そのように話す時間を作ってお互いの考えを伝えることができたメンバーとその時間を作れなかったメンバーでは、心の距離感に大きく差ができているように思います。本来ならば、毎日一人ずつとでもじっくりと話す機会を作るべきだったと思います。それが私の最低限の務めだったに違いありません。今回はその意識が足りず、ただ作業をこなすことに追われていた面がありました。このことが今回の一番の反省点であり、苦労した点です。
続いて副隊長を務めて良かったと感じたことは隊長の杉山さん、副隊長の佐々木さんと共に活動できたことです。この2人は本当にメンバーのことをよく考えており、思いやりを持ったリーダーです。他にも私にはない長所を多く持っていて尊敬できる2人です。この2人に出会えたことが最も貴重なことだったのかもしれません。
今振り返ると思い出すことは、メンバーと語り合ったことがほとんどです。多くの時間はブランコを作っていましたが、私にとって大切なことは人を理解することだったのだと思います。2009年8月隊の活動はもう終わってしまいますが、寂しい気持ちはほとんどありません。それよりもこの活動隊のメンバーが今後どのような道に進み、この経験をどこで生かしていくのか、そしてまた胸を張って再会できる日が来るだろうと期待に胸をふくらませています。
もし、また参加できるのなら是非参加したいと思います。ありがとうございました。
今回副隊長を務めさせていただきました佐々木祐一郎です。
副隊長を務め苦労した点は、チームをまとめる難しさです。当初、自分は係上、広い視野を持ち、全体に目を配らなくてはならないと考え行動していました。しかし、実際全体に呼びかけているだけで個人レベルでその人の気持ちを汲み取れておらず、隊員に目の前で泣かれてしまったこともありました。その涙を見たときに自分は副隊長としての仕事をまっとうできていなかったと気付かされました。それからは個人レベルで向き合うように心掛けたのですが今度は真剣な話をする人に偏りができてしまい、自分が副隊長の仕事と考える全員と向き合うことができなかったと思います。チームをまとめる方法はいくつかあると思いますが、それを実際行う難しさを実感しました。
しかし、お互い同じ境遇で思い悩み、苦しんでいたときに支え合えた隊長と杉山さんと副隊長の吉田さんには本当に感謝しています。毎日話し合い、作業、そして8月隊がもっと良くなるために苦労したことは忘れません。
今読み返してみると、苦しんで終わったやつだと思われそうですが、苦労した分、副隊長ならではのやりがいや充実した経験も本当に多く、最後は涙流すまで心動かされる日々を送ることができました。詳しくは、帰国後のレポートで書きます。
素晴らしい仲間に恵まれて、充実した副隊長生活を送れたことを感謝します。ありがとうございました。