2009年8月隊活動レポート
2009年8月15日(土)
スケジュール6:00 朝食 【写真】 |
学校紹介
レポート係の徳田知美です。
私達2009年8月隊は、カンボジア国内の3校でブランコ作りをすることになっています。今日はそのうちの二校目、ワットモンコルカラーム小学校に行くために、プノンペンを一時離れて、スワイリエン県に向かいました。スワイリエンはベトナム国境の県で、プノンペンから110キロ離れており、車で約3時間かかります。私達2009年8月隊にとっては初の遠征です!!!
ワットモンコルカラーム小学校は近隣4村から420人の子どもが通う2部制の小学校です。JHPの学校建設で、現在9クラス9教室で勉強しています。
今日は移動日だったので、小学校での作業は簡単なペンキ塗りなどでした。作業時間は2
時間ほどだったのですが、それ1でも暑くてすぐに汗だくになってしまいました・・・。ちなみ
に気温は36℃ほどでした!明日からも暑い日が続くと思いますが、体調に気をつけてが
んばります
^^
同じくレポート係の中川明日香です。レポート作成にも慣れてきたので、今まで以上に内容を充実していきたいと思います。早速、カンボジアでの生活の中で思ったことや感じたことを書かせていただきます!!
今日はカンボジアへ出発したときの自分自身の気持ちを思い出しました。私が8月隊に参加したいと思い始めたのは今から2年程前のことでした。今年、やっとエントリーしましたが、家族には隠していました。そして、参加が決まったとき、夢が実現するということが嬉しくてたまらなかった反面「どう家族に言い出そう?」と悩みました。家族に伝えたときには「地雷が危険だからやめなさい。」とやはり反対されましたが「参加費用も準備も全て自分でやるから参加させてほしい。夢を叶えたい!」と熱意を伝え続けました。参加が決まってからの2ヶ月間は、期待と不安の両方が常にありましたが、地元を離れ、東京入りする日の朝には家族全員が空港まで見送りに来てくれ、「身体には気をつけて、楽しんでおいで」との言葉をもらいました。泣きそうになり、私は笑顔で「行ってきます!」と言うことができませんでした。今そのことをとても後悔しています。一ヶ月も実家を離れたことのない私にとってこちらでの生活は試練続きですが"北海道を離れるときの気持ち"を思い出すと"こんなことで落ち込んでいてどうするんだ?"と思えます。そして寝食を共にして活動している仲間は今となっては"家族"のような存在です!!この場をお借りして、今の気持ちを伝えたいです。お父さん、お母さん、友達・・・応援してくれているみんなありがとう。私、カンボジアで暑さにも負けずに頑張っているよ!
本日の報告者より
本日の報告者の壷井絢子です。今日から初めての遠征ということで、約3時間車に揺られてスワイリエン県のワットモンコルカラーム小学校に向かいました。道中の車から見える風景は、一面の田んぼと池で地平線が見え、プノンペンとは全く違う景色に圧倒されてしまいました。また、今日は初めてフェリーを利用したのですが、乗り場にはフェリーに乗り込む車にむかって、サングラスや果物、落花生などを売るたくさんの人がいて、活気にあふれていました。笑顔で物を売る人が多いように見えたのですが、その笑顔の中の真剣な眼差しは少し恐いくらいでした。ここでの「生活がかかっている」ということの緊張感が伝わってきたような気がします。しばらくすると、目の見えない父親を連れた女の子が私達の車に物乞いをしてきました。お金を渡すこともできず、でも目を背けることもできずにただ親子が去るのを車内で黙って待っているしかありませんでした。今日一日を生きるのに必要なエネルギーをかき集めて生活している人がいる中で、今まで自分がどれだけ適当に過ごしてしまっていたかを考えさせられた瞬間でした。
そして無事に小学校に着き、トラックから資材の積み下ろしをして、ブランコの位置決め、ペンキ塗りをしました。雨季とは思えない炎天下の中の作業でしたが、みんな自分の仕事を見つけて動けていたように思います。このモチベーションのまま、記念すべき2基目のブランコを完成させたいです。
今日の車窓から
1号車の車両長を務めさせて頂きました佐々木祐一郎です。本日は移動の3時間の道中に車窓から赤い瓦でできた5校のJHPの学校を見ることが出来ました。JHPのカンボジアでの活動力を目の当たりにした日でした。
夜、晩飯後の車中で「今日のスープは不味くて残してしまった」と言った自分はその瞬間、蘭子さんに激怒されました。誰のお陰で3食ご飯を食べられると思っているのだ、援助して下さるドナーさんの気持ちを絶対に忘れてはいけない、と叱られました。ハッと目の覚める思いでした。学生の身分である自分が今カンボジアで活動できているのは、ドナーさんならびに会員さんの支えあってのもの。ドナーさんも会員さんもただ遊び金を援助しているわけではありません。カンボジアという国の力になりたい、現地の子ども達の笑顔が見たい、JHPを応援したい、活動隊員に今回の経験をきっかけに成長して欲しい、など明確な理由の上で援助して下さっているはずです。そんなドナーさんの気持ちを体現できるのは自分達です。そういった真剣な姿勢に自分達も応えなくてはいけない、またそういった環境を与えてくださった周りに常に感謝の心を忘れてはならないということを再確認しました。
軽率な発言をしてしまったことをこの場を借りて謝罪申し上げます。明日からドナーさんや会員さん、JHP、そして家族に感謝して今一度気合を入れ直し、活動隊全員で明るく元気に盛り上げていくので今後とも宜しくお願い致します。
本日、2号車の車両長の服部将太です。フェリー乗り場で目にした。物乞いが行われて
おり、目の不自由な人が車の窓に来ていました。彼らはじっーとこっちをみている。僕は
どうすればいいのか分からず、固まっていました。もちろん同情してお金をあげることも
一つだけど、少しでも自分が考えるよいボランティア精神として同情する気持ちがあるな
らその気持ちを大切にし、今後も自分の行動一つ一つにも意味、意識をもって一日一日を充
実させていきます。今日も一日お疲れ様でした。明日も精一杯やります。
3号車の車両長を務めさせていただきました嶋田千恵子です。車内は音楽を聴いたり、おしゃべりをしたりと楽しい雰囲気でした。メコン川を約10分かけてフェリーで渡るという貴重な経験ができ感動しました。車窓の風景は、コンポンスプーとは違うスワイリエンの風景に見入っていました。その中で地平線を見ることもできました。
4号車車両長を務めさせていただきました、徳田知美です。
4号車には清国さんが乗車してくださり、カンボジアの話から清さん名言集まで、いろいろなことを教えていただきました。果物畑で栽培されているイメージだったパパイヤが、カンボジアでは道端に生えているという話は、とても驚きでした。また、スワイリエンにはユーカリの木がたくさん生えていたのですが、それはユーカリがやせた土地でもよく育つからだそうです。窓の外を眺めながら、日本との気候の違いを感じた移動時間でした。