6期カレッジ隊活動レポート
2012年2月24日(金)
スケジュール6:30 朝食 【写真】 |
本日の報告者より
昨日は移動だけだったため、本日から本格的な研修開始となりました。まず初めに向かったJHPプノンペン事務所では、活動について話を聞き、農村部の小学校が抱える問題など現地スタッフからの報告には重みがあると感じました。
また、建設チームのサコーンさんはポル・ポト時代を生き抜いた一人で、ご家族と離れ離れになってしまったこと、11人いたご家族が終戦後には5人になってしまったことなどのお話は、聞いている私達も胸が締め付けられる思いでした。
サコーンさんは英語で説明して下さって、その時「talk」でも「say」でもなく「share」という言葉を使っていたのです。ただ伝えるだけでなく、私達と当時の苦しみを分かち合いたいというその気持ちに深い感銘を受けました。
JICAプノンペン事務所を訪問後、プノンペン道路建設センターでシニアボランティアの方の指導ぶりを見せて頂きました。様々なブルドーザーを、実際に使用した実践的な訓練を一般に公開するのは初ということで、本当に貴重な経験となりました。(樋木真由子)
各車両係より一言
1号車:初めての車両長だったので、いろいろ気が付かないこともありましたが、助手席に座って一番印象に残ったことは、交通量の多さでした。
昨日、空港からホテルまでの道でも見ましたが、今日改めて交通量、特にバイクの多さと、交通ルールもきちんと守られていないことに驚きました。信号無視は当たり前で、よくこの交通量で事故が起きないなと思っていましたが、実際は起こっているようでした。
カンボジアの信号にはカウントダウン機能が付いているのですが、これだとゼロになるかならないうちにみんなが我先にと一斉にスタートするので、ゼロまでカウントせずに、ラスト3秒くらいは表示しないようにすればフライングする人はカンボジアでも減るのではないかと思いました。(田中麻衣子)
2号車:2号車では、カンボジアを知り尽くしている佐伯理事からプノンペン市内走行中、町の様子についてたくさんレクチャーをして頂きました。JHPとして活動を開始した1990年代当初とは見違えるほど大きな建物が増えたことや、バイクタクシーのドライバーに抱きついて乗るということは「お誘いを受けた証」と捉えられるので、荷台だけにしっかりつかまって乗ることなど、カンボジアが初めての私にはすべてが新鮮でした。
「文明が進んでも文化は変わらず置き去りになっている」という言葉が印象的でした。バイクの多さ、そして交通マナーの悪さにはただただびっくりする毎日です。(浦野聖)
3号車:今日から本格的な活動開始!ということで、プノンペン市内を車で移動しましたが、車窓から見る風景はカンボジアが初めての私にとって、ただただ、驚きの連続でとても新鮮でした。そんな中で「『カンボジア』らしいと思う風景は何だろう?」という話になり、JHPスタッフの田中さんが迷わず「過積載!」とおっしゃったのでびっくりしました。
そのお話を伺った後、注意して外を眺めてみると、確かにバイクの荷台に高く荷物を積んでいたり、トランクから荷物がはみ出ていたりする車が目立ち、日本では考えられない光景に面白さを感じました。まだカンボジアに着いて2日目ですが、これから車での移動はまだまだたくさんあるので、今後もカンボジアらしい風景を探していくのが楽しみです。(鮎川紫乃)