5期カレッジ隊活動レポート
2011年3月3日(木)
スケジュール6:00 集合 【写真】 |
各車両より
1号車:カンボジア内戦前の運転免許と教習所について、今川先生にお聞きしました。
教習所ではまず、15分間レクチャーを受け、ワット・プノンや近くの大学を結ぶ道路をぐるぐる教習所の先生と一緒に1週間走るそうです。カンボジアでは、教習用コースを設けていないため、このように公道を走る形をとっているそうです。
1週間の教習が終わると教官と一緒にさらに9日間街を走り、その後標識・地図の読み方等に関する講習を受け、その後卒業試験に合格すると晴れて免許がもらえるそうです。(合格率約50%)
現在カンボジアでは当時より車が増えているため、教習内容等はもっと難しくなっているのではないか、とのことです。
車の種類について。日本などからの輸入車が多いため大抵はAT車ですが、フランス(カンボジアの元保護国)の影響で、日本に比べればマニュアル輸入車もかなり多いようです。(田中優子)
2号車:今日、車内での会話の中で2つのことが印象に残りました。
1つは、先日見学した王宮博物館をはじめ、カンボジアの美術の保存技術はフランス由来ということです。これはフランスが植民地政策をとっていた時代にカンボジアを被保護国としていたからで、外交権や司法権を掌握しながらも、芸術を大事にするフランス気質なのかな、と思いました。
2つめは、カンボジアにおけるテレビニュースについてです。「カンボジアにはアナウンサーはいるけどキャスターはいない」と聞いて驚きでした。また、アナウンサーが読む原稿にも検閲が入り海外関連のニュースが少ない、ということに社会主義的な報道管制を感じました。国民は自国や世界の出来事を知ることすら自由ではないことは、やはり国の発展の度合いに関連しているのではないかと思いました。(平野歩)
3号車:本日、JVCに向かう際、王宮近辺の道に交通規制がかかっていました。外国の要人が来ると、頻繁に今日のような交通規制が敷かれるので、何か重要な会議等があったことがわかるとのことでした。
昼食時には、食堂のおかずに加え、3,4期の先輩方が差し入れてくださったふりかけや海苔、2期生の金澤さん差し入れの白菜の漬け物が出され、久しぶりの日本の味に一層ご飯が進みました。5期生もあと10日程で現地研修が終了してしまいますが、これら先輩方のように、カレッジが修了した後も互いに連絡を取り合い、良い関係を継続していきたいと思いました。(今村芽生)
レポート係より
本日は、プノンペンでのブランコ準備作業最終日でした。ブランコの座椅子を組み立ててチェーンを通すと、ブランコの形がだいぶ見えてきて、出来上がりが楽しみになってきました。
作業中、主柱(ブランコの両脇の柱)と天板がきちんと直角になるように調整する段階で、引き算や割り算といった簡単な計算を行う場面があり、やはり最低限義務教育を終えることはカンボジアの人々の就職の選択肢を拡げることに役立つだろうと感じました。
本日の準備作業は午前中で完了し、午後は全ての資材をトラックに積みこみました。2日後にはいよいよブランコ建設現場のプルサットに出発です。私は2日後に帰国するため完成まで立ち会えないのが残念です。(舞原)