5期カレッジ隊活動レポート
2011年2月23日(水)
スケジュール7:00 集合 【写真】 |
各車両より
1号車:JHPプノンペン事務所で松本先生の最終講義を受けました。講義の中で特に印象に残ったのは、一ノ瀬泰造さんの慰霊碑を訪れる若者がいっぱいいるという記事と一ノ瀬さの生き方についてです。午前中に聞いた青年海外協力隊の方々のお話もあり、私自身の中でボランティア活動をふくめ、自分のやりたい道にひたすらチャレンジし突き進む生き方は本当にかっこいいと思い、一ノ瀬さんについてもっと知りたいと思うと同時に、私も彼のようなバイタリティ、行動力のある人になりたいと思いました。
そのあとに訪問したクラタペッパーでの倉田さんのお話も大変おもしろかったです。大学生の時に留学先での経験から始まった活動。そこからカンボジアのために様々な挑戦をし、くじけそうになりながらも模索を重ね、今、胡椒農園を広げ、今後のカンボジアにおける農業の発展のために尽力されている姿はとても印象的でした。(平野 歩)
2号車:早朝JICAカンボジア事務所を訪問、協力隊の方からカンボジアではカンニング行為が普通だということを聞きました。はじめ私は、それはカンボジアのためにはよくないことだと思いました。しかし、カンボジアの子供たちが一生懸命にみんなで答えを考えている姿を見ると、これもありなのかなぁと感じるというのを聞いて、私は最初教育とは何なのだろうかという疑問を持ちました。カンボジアのように、みんなで考え、みんなで答えを出していくやり方も同じように大切なことではないかと感じました。また、今日はスーパーへ初めて行きました。外資のスーパーのせいもあるのか、そこは輸入品がたくさん置いてあり、他の商品もカンボジアの物価から考えると、多くのカンボジア人には、気軽に買えないだろうと思われるものばかりでした。カンボジアの郊外と市内の店とのギャップにすごく驚きを感じました。先日カンダールの小学校へ行く際に見た高床式の家の数々や舗装されていない道路とプノンペンの発達。地方と都会のすごいギャップにこれが途上国の格差なのだと実感しました。(谷上 真梨子)
3号車: 車両長は助手席に座るのですが、いつもの後部座席で見る風景とは違って、発見することがありました。私達の宿泊しているホテルの近くに「ワット・ランカー」という寺院があります。そこは以前、講義でJHP理事の吉岡講師がポンナレットさんの話しをして下さったときにポンナレットさんのご家族の遺骨を埋葬している場所でした。とても綺麗なお寺で、ポンナレットさんのご家族が安らかに眠っていてくれればと思いました。
今日は、JICAカンボジア事務所訪問や、王立法律経済大学を見学、学生との交流、クラタペッパー訪問と盛りだくさんでした。王立法律経済大学では、生で日本語の授業を見ることができました。学生との交流で思ったことは、カンボジア人は人懐っこいなということです。運転手、ホテルマン、小学校の子供達、レストランのウェイター・ウェイトレスの笑顔が印象的で気さくな人が多いと思いました。(末永 佳世)
レポート係より
本日も多くの場所を訪れ、刺激を受けた一日でした。朝はJICAカンボジア事務所を訪れ、職員2名、活動隊2名もの方に、2時間にわたりお話しいただきました。特に家庭科教員の養成をされている協力隊員の方のお話が印象的でした。応募時と派遣時で学校側の事情が変わっており、本来指導すべき職員が離任して代理の教員とはなかなか時間が共有できない等の困難にもかかわらず、その職員に代わり生徒に授業をさせるようにしていたり、生徒たちが裁縫道具等の用具が揃わない中で授業をすることになっても役に立つようにとクメール語で指導要綱を作成したりするなど、与えられた環境下で懸命に活動に取り組んでいる様子を伺い、感銘を受けました。
午後に王立法律経済大学で、実際に青年海外協力隊の方が活動している姿を拝見し、日本語を学習するカンボジアの大学生たちと交流できたことも有意義でした。隊員の方のお話によると、日本語を学習する主な目的は現地日系企業への就職であるとのこと、今後日本企業の進出に伴いカンボジアでの日本語学習者増加が期待できることが楽しみです。
その後はカンボジアで戦死した澤田さんと一ノ瀬さんのお話を、そしてその2人に影響を受けカンボジアに来たというクラタペッパーの倉田様のお話を伺いました。一ノ瀬さんを案内したカンボジアの方が、自分が案内したために一ノ瀬さんが亡くなったのだと今でも悔やまれているというお話に心が痛み、この現地研修を無事に終え帰国しようと改めて身の引き締まる思いがいたしました。(舞原)