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5期カレッジ隊活動レポート

2011年2月24日(木)

スケジュール

05:00 集合
05:05 朝食
06:00 出発
07:40 タケオ県中学校教員養成学校に到着
07:55 音楽コンテスト開始
     生徒らの発表の後、第5期カレッジ隊も4曲披露する。
11:35 音楽コンテスト終了後、絵画展見学
12:04 昼食
12:50 タケオ県中学校教員養成学校を出発
13:45 CYK(幼い難民を考える会)タケオ織物センター到着
     仕事内容を聞いた後、機織りの様子を見学する。
15:40 タケオ織物センター出発
15:55 ソピー寺院到着
16:06 ソピー寺院出発
17:10 ホテル到着

【写真】
(上)音楽コンテストカレッジ生演奏
(中)絵画展見学の様子
(下)CYKタケオ織物センターでのレクチャー





各車両係より一言

1号車:早朝5時出発。朝食を済ませ、薄暗い中タケオへと向かいました。自転車・バイクでの出勤やトラックの荷台に30人余りの人が乗る風景に改めて目を奪われました。対向車がはみ出してきてひやっとする場面も。市街は全く信号がなくノンストップ。痩せた牛が2頭または4頭で荷車を引いていたのが大変そうにも見えました。小さな町の道には露店が並び、果物をきれいに積み上げていたり、形のある肉を吊り下げていたり、当地ならではの味わいがありました。帰りは、トラックの荷台に色とりどりに身を包んだ若い女性が40人ほど乗った車が何台も通り過ぎました。この女性たちは、縫製工場の工員さんで仕事帰りだとか、松本先生より説明していただきました。国道2号線には、日本が作った小さな橋がいくつもあり印象的でした。(鈴木圭子)

2号車:今日タケオの音楽コンテスト会場へ向かう途中、プノンペンの街に日本の桜に似た街路樹があることに気付きました。薄紫と白、ピンクの花が咲いています。"タイザクラ"というそうです。JHPの建てた学校にも植えてあるそうで、親近感を覚えました。午後訪問したCYKは、カンボジアの織物の技術支援をしています。自然の植物や動物を使って染色糸を織物に仕上げていきます。非常に細かいかすり模様や宗教場面をあらわす模様の緻密さに驚きました。この技術がカンボジアの女性のさらなる自立を助けることを願ってここを後にしました。
 プノンペンには乗合の公共バスを見かけませんでした。人々は自転車、バイク、乗用車、そして自分の足で移動しています。その光景をタケオの帰途、目撃して印象に残りました。(滝岸佐恵子)

3号車:本日はプノンペン南西のタケオ県に行きました。私にとっては初めてプノンペンの外に出ることになり、前日から楽しみにしていました。国道2号線で市外に出ると市内の車や人で混み合う景色が一変し、平原の向こうに昇る朝日がとても美しかったです。
 また、プノンペン市内では至るところで目にしたバイクをタケオ県ではほとんど見かけず、代わりに自転車や牛の引く車(荷台)が多かったのも印象的でした。運転手さんの話では、タケオ県の住民の多くはプノンペンに通勤しているとのことでした。実際夕方にはプノンペン方面から出てくる多くのバイクや30人ほどの人を乗せたトラックとすれ違い、カンボジア風ラッシュの光景が目に焼きつきました。(舞原)

レポート係より一言

 「合唱、合奏はモラル・創造力を養うのにうってつけの機会である」タケオ県の音楽コンテスト予選で各小学校の演奏を鑑賞し、強くそう感じました。例えば、一人ひとりの協調性や個々のパートの分担から生じる責任感、また、どうしたら聞き手をより楽しませられるかという創意工夫など一つに併せることで、初めて一つの合奏ができあがります。
 今日の音楽コンテストでも、小学校によっては歌に振付を合わせ、舞台での立ち方を工夫するなど、それぞれの個性が十分に発揮されていました。
 20日、JHP教育支援チームの平林さんが、「音楽や美術などの情操教育は"目に見える成長"ではないから、どうしても軽視されてしまいがち」と話されていましたが、知らず知らず身に付いていくものは、とても大きいと、実際にコンテストを見て、また、参加して実感しました。
 カンボジアでの音楽・美術教育が、カンボジアの小学校にもっと浸透していってほしいと強く思いました。(中里萌)