4期カレッジ隊活動レポート
2010年3月11日(木)
スケジュール6:35 ホテル出発 朝食 |
本日の報告者より
私たちが今日訪れたウナロム寺院には、カンボジアの平和のために命を落とした中田さんのお墓(記念碑)があります。これは僧侶の方々が苦労の末に建ててくださったもので、カンボジアの人々の温かさが感じられました。
また、かものはしプロジェクトの現地ファクトリー見学では、シングルマザーを雇い子どもを無理な出稼ぎから守ったり、野菜を作って栄養バランスの整った食事を取ることで生活面全体の向上を図っていることを知りました。この取り組みは地域支援を促すものであり、すばらしいプロジェクトであると感心しました。
(山下恵利奈)
各車両係より一言
4号車:本日はプノンペンからシェムリアップへの長距離の移動でした。主に6号線を走りましたが、道路は幅が広めの2車線できれいに舗装されており快適なドライブとなりました。道の両側には大きな木が植えられておりその木立の中におよそ50メートル間隔で高床式の住居が点在していました。それらの住居の多くが質素で木の骨組みとヤシの葉で作ったようなものが散見され、その貧しさが気になりますが、全体としては木立と住居が同化して自然の一部になってしまったような錯覚を覚える景色でした。(伊藤和夫)
5号車: Phnom PenhからSiem Reapの移動の最中に観られる車窓の風景は、広大な平野が広がっていた。乾期の為、休耕田となっているが、農業用地として可能性が感じられる風景である。
Kampong ThomからSiem Reapに向かう途中でかものはしプロジェクトを訪問した。近郊の家々を見て、皆貧しい佇まいであり、トイレの普及率が低い事を納得できた。特に「かものはし」の案内で訪れたかものはしプロジェクトに参加して働いている人の家は、本当に貧しく、言葉が詰まる思いがした。登呂遺跡の高床式住居にも劣るものであり、本当に救わなければいけない人たちを観た思いで、心が詰まった。カンボジアで必要なことは、極貧層を少しでも引き上げる事だと感じた。(深瀬和彦)
6号車: プノンペンからシェムリアップへ向かう道は、全般によく整備されていてスピードが出せる。制限速度は町中で30qか40q/h、他は60q/h(一部90q/h)だが、多くの車は70qから100q/hで走っている。問題を感じたのはこれらの道路が地域住民の生活道路としても使われているのに、歩道や自転車道がまったく整備されていないことだ。特に学校へ通う生徒たちとすれ違うときは非常に危険だと感じた。今はまだ交通量も限られているが、車がさらに増えていくと、交通事故が大きな社会問題になるだろう。国の予算をどう振り分けるかはカンボジア政府が決めることではあるが、将来を背負うべき子どもたちの通学路だけは早急に安全を確保してもらいたい。(水谷武司)
レポート係より一言
プノンペンからシェムリアップに到着し、私たちが泊まるホテルも「東京ホテル」から「SALINA HOTEL」に変わりました。プノンペンの東京ホテルは木村さんが「するめみたいなもの」というように質素で最低限のものがあるだけでしたが、長く居るにつれ居心地の良い快適な空間でした。シェムリアップのSALINA HOTELは設備が整っていて、とても豪華(?)です。そして日本人の観光客がたくさん居て、従業員も日本語がペラペラでシェムリアップが観光地であることを再確認しました。残りの4日間、どちらの良さも楽しんでいきたいと思います。(坂本菜穂子)