4期カレッジ隊活動レポート
2010年3月6日(土)
スケジュール6:00 ホテル出発 【写真】 |
本日の報告者より
今日から小学校でのブランコの設置作業が始まりました。今までに例を見ない程の硬い石や岩だらけの土地だったため、作業は難航しましたが炎天下の中、全員が力を合わせてブランコの柱を立てる深さ60cmの穴を12箇所のうち10箇所に着手しました。また、地元の方々も作業を手伝ってくださいました。小学校の子供達が私たちを遠巻きに興味深そうに見ていましたが、山のふもとの見渡す限り何もないサバンナのような場所なので、ブランコが完成したらとても喜んでもらえるのではないかと思いました。(関充子)
各車両係より一言
2号車:走行中に横断した単線線路の踏切は、プノンペンからシアヌークビルを結ぶ貨物列車の線路である。舗装道路は見晴らしも良く最高速度95km/hで走行したが、コンポンスプー県に入ると、未舗装道路が多く40Km/hでしか走行できなかった。コンポンスプー県では、高価そうな邸宅でも屋根にテレビアンテナがついていないので、家庭に電波が届かないと想像される。4列10人が2tトラックの荷台に満員電車に乗る様に6台のトラックで運ばれている現場を目撃した。縫製工場の女性工員と思われカンボジアの労働状況の一端を知ることができた。(深瀬和彦)
3号車:車窓から見えたカンボジアの田舎の風景について。都心部から離れて車を走らせていくと、左右に広大な田んぼが広がっています。人口の約8割が農業に従事しているこの国ではこうした田園風景を見ることは珍しくありません。しかし、今は乾季なので、田んぼに水はなく荒れていますが、カンボジアでは雨季が6月から11月なので、この時期にかつては米作なら2毛作できたそうです。しかし、村人によっては、「作物は自分たちが食べていけるだけあればよい」と考え、1毛作しかしない人たちも大勢いるようです。2毛作すれば、彼らの生活は向上するとは思われるのですが、それにはまず彼らの自発的な米作意欲を高めることが必要であると感じました。(牧野雅彦)
4号車: トームキリ小学校へ向かう途中、高床式の家を多く見ました。カンボジアの農村では木材、藁、竹、ヤシの葉など暮らし向きに応じた素材を使って家を建てるそうです。また、高床式より小さな小屋も目立ちました。家によって様々に形が異なりました。例えばトタンの屋根や藁葺きの屋根など屋根の形が異なり、経済的にもその家庭の経済状況に合ったものが使われていると考えられました。また、高床にすることにはネズミや白アリ、ヘビの進入を妨ぐほか、農機具を置いたり、織機があったりと有効に活用されているようです。都会と農村の違いや生活事情が異なる事によって家の形も大きく変わる事に驚きました。(内藤亜美)
レポート係より一言
ホテルから車で2時間ほどの場所にある小学校に移動し、まずはトラックから荷物を降ろして整頓しました。音楽レクやソーラン節の練習を20分ほどして体をほぐして、早速作業に取り掛かります。まずは測量、それから穴を開ける場所に手作りのコンパスで印をつけ、皆それぞれクワやシャベルなど道具を手にして穴を掘り始めます。が、岩盤地帯なだけあってなかなか掘り進めることができません。地中からは大きな石がごろごろ出てくるし、普段使い慣れていないクワやハンマーには悪戦苦闘を強いられっぱなし。そのとき、救いの手を差し伸べてくれたのが、周りで見守っていた近隣住人の方々でした。彼らがいてくれたおかげで難航していた作業もなんとか軌道に乗せることができ、「助け合い」の大切さを改めて感じました。
軽い怪我をした人はいたものの、日射病などで倒れる人は特にいなかったので本当に良かったです。今日は初日ですが、明日以降も無理をせず、みんなで助け合ってブランコを完成させたいと思います。カレッジ隊はようやくメンバー全員が揃いましたので、明日以降はますますパワーアップして頑張りたいです。(岡本優加子)