4期カレッジ隊活動レポート
2010年3月5日(金)
スケジュール6:00 朝食 【カレッジ隊長期・3月隊】 【カレッジ隊短期】 【写真】 |
本日の報告者より
カンボジアトラストに見学に行った後、市内散策をし、ロシアンマーケット、セントラルマーケットに行きました。
カンボジアでは、5団体(11箇所)のNGOが義肢装具支援を行っています。支援が行われるようになったのはカンボジア内戦時に多くの地雷が設置され、内戦終了後も残留した地雷によって多くの国民が被害にあってきたことが主な理由です。カンボジアトラストは、プノンペンを中心に、コンポンチュナン、シハヌークビルに展開し、カンボジア国内で唯一義肢装具士養成学校(CSPO:Cambodian School of Prosthetics &
Orthotics)を運営しているNGOです。CSPOは3年課程で、今までに150人の卒業生を輩出しています。その中には、ラオス、フィリピン、パプアニューギニア、イラク、アフガニスタン、そして北朝鮮の卒業生もいたそうです。1学年10人弱でカンボジア人は3分の1程度です。この比率は、カンボジア国内において、義肢装具士の受け入れ先が上記の5団体に限られていることが原因のようです。足の切断理由の第一は、地雷ではなく交通事故とのことです。義肢装具支援を政府が的確に行っていないこと、対象の患者が支援を受けようとしていないこと、支援が行われていることを知らない国民が多いことを考えると、まだまだ義肢装具支援は必要だと感じました。
義肢装具が必要な原因として近年交通事故の増加があるのであれば、まずその予防活動が必要だと思います。義肢装具が必要な子ども世代の原因として先天性異常が考えられ、妊娠中や出産時の管理の問題があるなら、その啓発活動も必要です。つまり、事後活動だけでなく事前予防的活動にも力点をシフトしていく時期なのではないでしょうか。
また本日、案内をしてくれたCSPOの卒業生でもある唐沢幸子さんは、今後も地雷によって義肢装具が必要な人々を専門に支援をしたいという意気込みを語ってくれました。(兒島 和範)
各車両係より一言
4号車:プノンペンの市内を見渡すと、所々にカンボジア特有のお墓が立ち並ぶ寺院があります。その寺院の中に、とても派手な車が見えました。何かと思ったら、なんとその車は霊柩車だったのです。日本でも、霊柩車は金色でかなり目立つ存在で欧米の歩行者が欲しいと言って購入していくことがあると聞いたことがありますが、日本以上に豪華絢爛な霊柩車でした。JHPスタッフからの話によると、金持ちの場合、さらに派手に飾り立てることもあるとのこと。死は悲しいものではありますが、美しい霊柩車によって運ばれていく魂が、どうか安らかに浄化されますようにといった人々の思いが込められているように感じました。(中村志穂)
5号車:午前中はNGOカンボジア・トラストへ向かう途中プノンペンの鉄道駅を見かけました。首都の駅というと人や車で溢れているイメージがありますが、プノンペン駅はほとんど活気もなく教えてもらうまで駅とは気がつきませんでした。長い内戦のためカンボジアでは鉄道がほとんど破壊されたままで、今後発展していく上で、人や物資の輸送を担うであろう鉄道の整備や支援が必要でなってくるのではないかと思います。(小濱 渉)
6号車:短期日程のメンバーは昨日カンボジアに到着し、今日はその半日プノンペン市内の見学をしました。カンボジアの人々は予想通りおおらかな様子で温厚な人の良い国だなと元気をもらいました。しかし、午後訪れたトゥール・スレン博物館そんな人々からは想像できない歴史を物語っていて言葉を失いました。暗い過去のあるこの国の真実の一面を知って、自分もこの国の喜びと悲しみを分かち合って一緒に成長していきたいと強く思いました。(山下恵利奈)
レポート係より一言
今日は3月隊と共にマーケットに行きました。JHPボランティア隊の中では麦わら帽子と「NO MONEY NO HONEY」とプリントされたTシャツが流行っています。皆で1,5ドルを1ドルにしようと値段交渉をしていましたが、結局失敗したようです。次は1ドルで買えるといいですね!
そして先日から3月隊、カレッジ短期組と次々合流し、私たちが泊まっている東京ホテルも貸し切りに近い状態になりました。明日はカレッジ生のド短期組(現地参加組)が合流し、約50人の大人数になります。これほどの大人数での行動は一人一人の行動が重要となります。明日からは遂にブランコ作りが始まるので一人一人気を引き締めて取り組んでいきたいと思います。(坂本菜穂子)