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3期カレッジ隊活動レポート

2009年 3月 1日(日)

スケジュール

 7:00 朝食
 8:05 JHPプノンペン事務所到着
      松本先生の講義 ブランコ作りの説明
12:05 昼食
13:15 プノンペン市ストゥンミンチェン地区のゴミ山見学
13:35 CCH訪問
18:30 ミーティング
19:10 夕食

【写真】
(1) ゴミ山の様子
(2) CCHの子どもたちと交流のひととき
(3) カレッジ隊の発表
(4)CCHの子どもたちとの記念撮影







本日の感想

 今日の午前中に行われた松本先生の講義は、池上彰氏の著作「そうだったのか現代史」の中の第10章「ベトナム戦争」の著述を教材にして進められました。日本の1940年に軍隊を進駐させフランス軍を軍事力で圧倒した頃から1975年の米軍撤退と南ベトナム政府軍の敗退までの歴史を勉強しました。結局、ベトナム戦争は、冷戦の代理戦争でした。この戦争においては、枯葉剤の散布など米国のやり方に批判が集中していますが、日本がカンボジア、ラオス、ベトナムを一時支配し、そのために多くの命が失われていたことを見逃したままではいけないと思いました。 
 
 その後、私たちは、プノンペン市ストゥンミンチェン地区のゴミ山へ行きました。広大な敷地、無数のハエ、所々から自然発火した煙、そして、鼻を突く臭い。10代、20代と思われる若者や裸足の子ども、老人がゴミの散乱した中を歩いていました。ゴミ山から眺めたプノンペン市内は、すぐ近くのはずなのに、世界のあまりの違いに驚きました。プノンペン市内のゴミ山だからこそ、人々が集まるとの事だったけれど、プノンペンの繁栄の影を見て、ショックは大きかったです。今後このゴミ山は、キリングフィールドへ移される案があるそうです。このことは、ゴミ山を撤去し、そこに住む人たちやゴミを拾って生計を立てている人々を強制退去させるということです。移転後は、ゴミ山への立ち入り自体が制限される予定です。カンボジアにとって、プノンペン市内にあるゴミ山は負の遺産であり、目を背けたい存在かも知れません。しかし、ここで生活する人はゴミ山が無くなれば生きていく術はありません。ゴミ山よりも先に、人間の尊厳が省みられるべきではないかと思いました。
 
 午後は、プノンペン市内のトゥンミンチェン地区のJHPのプノンペン事務所のプロジェクトの一つのCCHへ行きました。親に売られそうになった子どもや、ゴミ箱に捨てられた子どもなど、現在5〜20才の子ども58名が生活しています。子どもたちは踊りや歌で私たちを迎えてくれました。手をつないできた子に、「ここの生活はどう?」と聞くと「Happy!」と言いました。子どもたちが幸せに生活できていることにJHPのプロジェクトの素晴らしさを感じました。
 誰かを救うことで、他の誰かを切り捨てることになるのではないかと考えていましたが、誰も救わないで手をこまねいていては何も変わりません。CCHのように、人を救うことに責任が伴うことを認識し、その責任を果たすことが一つのボランティアの形であることを学びました。今後、このことを胸に留め、ボランティア活動に参加していきたいと思います。(有田緑)

本日の車輌長より

 朝の車窓から見える町の様子は日曜日でもあり、人道りはあまり多くはなかったが、自動車とオートバイは相変わらず、スピードをあげて行き来していました。
 JHP事務所での松本先生の講義は「ベトナム戦争」で、現地ということもあり、印象深く感じました。
 車の中からゴミ山を見学しましたが、ゴミを拾う人々はどう感じたかのか気に掛かりました。ゴミの中で拾った雑誌、絵を見ている少年の姿に胸が痛みました。(1号車 中谷征恵)

 今日はスケジュール的にも比較的穏やかな日だったと思います。私の中で印象的だったのはゴミ山でした。見渡す限りがゴミで溢れ返り、異臭を放つ中、そのゴミの中から使える物を探して売って、生活している人々を目の当たりにし、なんともいい難い思いでした。ゴミの問題は世界中でも問題になっているけれども、カンボジアのゴミ問題は、格差社会や衛生面の問題を含んでおり、一刻も早い解決が望まれていると思いました。 CCHでは子どもたちが満面の笑顔と日本語と英語を使った、自己紹介で、私たちを迎えてくれて、教育の質の高さに驚きました。CCHの子どもたちの中にも、ごみ山で保護された人がいたと聞き、改めて格差問題を解決し、みなが平等に教育を受け、生活をしていく環境を整えることが重要であると思いました。明日から3月隊と合同ですが、部屋変えもしたし、子どもたちの笑顔にも癒されたし、リフレッシュして、明日からもまたみんなで力を合わせて頑張って行きたいと思いました。(2号車 津久井貴美)

今日のありがとうございます

 今日はゴミ山の入り口だけ見学する予定でしたが、ドライバーのトンブンさん、サコーンさんのご厚意で、中まで入り、そのおかげで実際のゴミ山の状況を見ることが出来ました。ありがとうございました。