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3期カレッジ隊活動レポート

2009年 2月 28日(土)

スケジュール

 7:00 朝食
 8:00 ホテル出発
 8:15 王宮(銀寺)見学
 9:45 国立博物館見学
 10:45 セントラルマーケット見学
 12:00 昼食
 13:00 ホテルにて休憩
 14:40 クラタ・ペッパー見学
 16:05 ワット・プノン見学
 17:15 リバーサイド(メコン川・トンレサップ川合流地点)見学
 18:30 ミーティング
 19:10 夕食

【写真】
(1) 銀寺での見学
(2) 国立博物館を臨む隊長
(3) 雑多なセントラルマーケット
(4)ワットプノンで集合写真







本日の感想

 今日は午前中に実際に王様が住んでいる王宮の中にある銀寺を見学し、その後近くの国立博物館に歩いて行きました。2つとも紛争中に壊されずに済んだので、きれいなまま建物が残っており、歴史的展示品が数多くありました。ブッタ像を中心に仏教に関するものの他にも、ヒンドゥー教の象の神様の像もありました。松本先生になぜかを聞いてみたところ、カンボジアの建国者はインドから来たヒンドゥー教の人だったと言われており、かつてはカンボジアはヒンドゥー教だったためだと教えて頂きました。カンボジアは仏教国ですが、王宮と国立博物館では、仏教とヒンドゥー教が融合していて、不思議な感じでした。
 
 その後にセントラルマーケットに行き、買い物をしました。ここでは値切るのが当たり前で、はじめに指定された金額の半分以下になると聞いたので、「高い」という意味の「タライナ」と言う練習をしてから向かいました。値切るのは慣れないことだったので、はじめ$12だったズボンを頑張って$6で買いましたが、きっと上手な人は、$3くらいで買えるのだと思います。しかし値切る交渉のやりとりは楽しかったです。
 
 クラタ・ペッパーでの倉田浩伸さんのお話しでは、70年代にカンボジアではコショウが多く生産されていましたが、ポル・ポト時代にコショウの生産が制限され、コショウ畑は多くが消滅してしまいました。そのためかつてコショウの生産者だった方を探し、カンボジアのコショウ畑復興に取組みました。
 しかしコショウの質は良くても、カンボジアのイメージが戦争や、地雷など悪いイメージを持たれやすかったため、カンボジア産というだけで世界のマーケットでは受け入れてもらえなかったそうです。そのためカンボジア国内に住む外国人や旅行客対象の販売に切り替えたところ、軌道にのり、今では世界に徐々に進出しています。
 日本のODAによるインフラ整備によって、本来はカンボジアのためのものであるのに、日本のゼネコンに利益が入る構造があり、また韓国・中国などの海外資本が入り土地バブルが起こり、短期で得られる利益のために、多くの農民が畑を手放し、結局はカンボジアの発展のためにならないこともあるようです。
 倉田さんのコショウ生産・販売の活動は利益よりも、カンボジアの国や人々の発展のためという熱意が強く感じられ、その誠実さにとても感銘を受けました。日本では表参道ヒルズでクラタ・ペッパーが販売されているそうです。私たちがそのことを人々に宣伝するなどして、クラタ・ペッパーの日本での知名度を上げる手助けがしたいと思いました。(長井夏樹)

本日の車輌長より

 今日は、一日プノンペン市内を回りました。ビル群に、バイクや車の渋滞、商店街や市場の賑わいが見られる、活気のある街です。そんな雑踏の中に埋もれ、今まで車で移動しているだけでは見えなかった物乞いをする人々に、本日の観光スポットで出会いました。足や手を失った人や目の不自由な人、そして、幼い裸足の子どもたちが、私たちの目を見て、手を差し出してきます。私は、胸が締め付けられる思いがしました。今、この人たちにわずかなお金をあげることに、どれほどの意味があるのか。本当の意味で彼らを救いたいと思うなら、何をすべきなのか。一人にお金を渡すことで、自分はその場は満足できるし、罪悪感からも解放されます。結局は自分のためにお金をあげるのではないかと感じました。ただ、その一人は、何千、何万分の一で、他のそういう立場の人々を切り捨てることになるし、これからそういう立場に置かれる人たちを救うことはできません。本当の意味で、彼らを救うこと、また、貧しさの連鎖を断ち切るために、何ができるのか。このことを考えるために私はカンボジアに来たのかもしれないと思いました。(一号車 有田緑) 

 今日、世間はお休みという事もあり、みなさんどちらかにお出かけに行ったのでしょうか。平日と比べ道が空いていました。 
 今日は、プノンペンに位置する王宮、国立博物館、ワットプノン、市内など様々な観光地を見学しました。観光地では、観光客狙いの物乞いの人たちが、多いことを知りました。
 午後に訪問したクラタ・ペッパーでのお話で、カンボジアは他の国から見たら、内戦、戦争、汚いっていうイメージがあって、どんなに良いものを作っても、そのイメージがあるから認めてもらえないということが、くやしいと感じました。(二号車 高橋侑子)

今日のありがとうございます

 JHPの第一期生であり、コショウ販売を通して、実際に国際協力の場で活動なさっている倉田浩伸さんに、活動理念などを紹介いただきました。ビジネスを通して、将来のカンボジアの発展のために貢献したいという思いを実際に形にしている方のお話を聞いて、私たちは、今後の国際協力への関わり方について、新たな可能性を感じました。本当にありがとうございました。