3期カレッジ隊活動レポート
2009年 3月 2日(月)
スケジュール 7:00 朝食 【写真】 |
本日の感想
松本先生の講義はカンボジア内戦を取材中の1973年末に行方不明になったフリーカメラマンの一ノ瀬泰造氏についてと、インドシナ戦争の1954年に地雷を踏んで亡くなったロバート・キャパについてでした。一ノ瀬さんは弱冠26歳で戦場のアンコールワットに単独潜入しましたが、クメール・ルージュに殺害されたと言われています。両親が8年後に訪ね、遺体を捜しあてました。ロバート・キャパはベトナムで独立を目指すベトミンと、フランス軍との取材中に地雷を踏みました。すぐれた写真家でスペイン市民戦争中の「崩れ落ちる兵士」で世界で初めて人間が銃で撃ち抜かれて死ぬ瞬間を写真におさめ、世界に発信されました。戦争の実相を世界に報道することは大変重要なことですが、インドシナ戦争で日本人12名、世界で45名のジャーナリストが亡くなりました。一発屋と呼ばれるジャーナリストが世界に発信することで、戦争の悲惨さや恐ろしさを伝えたいという使命感と、私たちのように飢えや貧困で苦しむ人々を救いたいという思いが重なり、深く共感しました。
クバルチュロイ小学校を訪問しました。マーチングバンドの演奏で、子どもたちは迎えてくれました。ここの小学校には小山内代表の作った音楽室が特別に設けられていました。残念ながら去年音楽の先生が中学校に移り、選択授業になってしまいました。音楽の好きな子どもたちは毎週土曜日に練習をしているそうです。家の仕事や他の勉強に差し支えると反対する親もいるそうですが、今後JHPで発表会を開くなどして、親の理解を求めていく予定だそうです。
今日は昨日の夜到着した3月隊とはじめて一緒に活動をしました。ブランコを作るための搬出作業を蘭子さんの的確な指示の下、スムーズに行いました。夕食も共にしたので、これからもっと交流を深めて行きたいと思いました。(鎌田勝吉)
本日の車輌長より
今日は松本先生の講義で2人のフリーカメラマン、ロバート・キャパと一ノ瀬泰造氏について学びました。2人の行為は勇気あるもので、戦争の悲惨さを世界に伝えるためには、必要な事であり、今まではそういう人は命を懸けてまで偉いなと思っていました。しかし今回の授業で使った一ノ瀬さんに関する資料の中には、婚約者がいたこと、彼が亡くなったあとに、ご両親が何年もかけて遺体を捜したことについても書いてありました。私はその記事を読んで、第三者からではなく、ご両親からしたら、とてつもなく悲しいことであるし、100%肯定できる活動ではないのかもしれないと思いました。世界には白か黒だけで判断できないものが多いですが、そういう難しい問題について考えることに意義があるのだと思います。せっかく貴重な体験をJHPを通してできているのだから、もっと悩み、考えていこうと思いました。(長井夏樹)
今日のありがとうございます
JHPボランティアの伊藤多栄子さんから飴とマシュマロの差し入れを頂きました。濃密なスケジュールの中、疲れている体に甘いものは欠かせません。ありがとうございました。