2010年3月隊活動レポート
2010年3月5日(金)
スケジュール6:00 起床 【写真】 |
今日の感想
今日は作業の予備日でしたが、作業が予定より早く終了したために、朝食を済ませた後、はじめにキリングフィールドへ行きました。キリングフィールドはポルポト政権時代、虐殺をされたところと聞きました。門に入ると中心には慰安塔が見受けられ、異様な雰囲気を感じました。靴と帽子を脱ぎ慰安塔の中に入ると、たくさんの頭蓋骨や着用していた衣服がケースの中に保管されていました。一度にあんなに大量の頭蓋骨をみるのは初めてで、なんともいえない気持ちになりました。慰安塔の周りには骨を掘り起こしたいくつもの穴や、大音量で流す事により、虐殺の悲鳴を消すために使われたスピーカーをつけていたといわれるマジックツリーもあり虐殺の残酷さがひしひしと伝わりました。
次に、カンボジアトラストを見学しました。そこは義肢義足を無償で提供している、義肢装具士を唯一養成しているイギリスのNGOの施設です。今回は実際にそこで職務経験のある唐沢さんがガイドをしてくださいました。見学の前に、私を含めほとんどの人がそこでTシャツやポロシャツを購入していていました。その後、診療所やリハビリ施設や義肢を作成している場所などを見学することができました。私が印象に残っている事は唐沢さんが「カンボジアは情報量が少ないことが問題になっている」と強く訴えていたことです。義肢を必要としていても無料で提供してくれるこのような施設について知らない人々が特に農村部でまだまだたくさんいるそうです。また、情報がいっていても交通費がないために、治療がうけることが出来ない人がいることがとても悔しいと声を震わせておっしゃっているのを聞くと私も胸が痛くなりました。またカンボジアでも現在は、足の切断原因の第1位は交通事故になり、地雷事故が皆無に近くなっているという話も印象的でした。一方で昔に比べ、カンボジア人の義肢装具士が増えているという話を聞いて嬉しくなり、もっともっと発展していけばいいなと思いました。私も唐沢さんのようなバイタリィな人になりたいです。
午後からはマーケットに行きました。3月隊としてマーケットに行くのは初めてのことだったので、迷路のような広いマーケットに最初は困惑しましたが、それぞれがアクセサリーのお土産や自分の洋服など色々なものをあさって買っていました。友達とおそろいのバックや服を買うなど皆買い物に夢中でした。今日は作業がないということもあり、色々なところに訪問もでき、有意義に時間を過ごすことが出来たように思えます。今日の予備日のおかげで明日からの作業もまた集中して頑張ります。(担当:白濱、秦野)
今日の一言
今日の日程は、トラスト見学。そこで出会った3人の子どもにツルを折って、渡しました。しかし、3人目の子どもに折ったツルは紙の大きさが足りず、他の子どもよりも小さくなってしまいました。「仕方ない」と思い手渡すと、彼女は首を振り、走り去っていきました。その様子を見ていた蘭子さんが「子どもに何かプレゼントをあげる時は、そこにいる子どもたち全員に同じものあげなければならない」と教えてくれました。この経験を通して、自分が相手のためにした行為がその人にとって周囲との「違い」や「差」を生じさせるものかという点を考えなければならないと感じました。(いい一日でしたねby蘭子さん)(担当:越戸)