2007年3月隊活動レポート
2007年3月18日(水)
スケジュール08:00 ホテル出発 08:30 ゴミ山見学 08:50 CCH2 09:10 CCH訪問 12:15 昼食(CCHでカレーライス) 14:05 王宮見学 15:30 歌の練習 16:00 ロシアンマーケットで買い物 17:00 ホテル到着 18:30 全体ミーティング 19:00 夕食(ホテルのレストラン) 20:30 今川副塾長到着 【写真】 |
本日の感想
レポート係 坂田 明美
プノンペン市内にあるゴミ山を車の中から眺めました。少し窓を開けると異臭で鼻を覆いたくなる様な場所で、見渡す限りゴミ、ゴミ、ゴミ・・・自然発火している 場所もいくつか目につきました。その中を何人もの子ども達が袋を片手にゴミを拾い集めている光景には驚いた。
日本にいるときに東京事務所でゴミ山の話や写真を見ていたので、ゴミ山の存在やイメージはもっていたのですが、実際この目で確かめてみると改めて都市のゴミ問題の深刻さを思い知らされました。カンボジアではゴミを分別することなく同じゴミ箱に捨てています。私もホテルの中で当たり前のように燃えるゴミも燃えないゴミもペットボトルも同じゴミ箱に捨てていて、そのことに何の抵抗も感じなくなっています。そのゴミが回りまわってゴミ山を形成しているという現実が私の目の前に広がっていました。そこには2000人もの人々が生活しています。今日は日曜日で、通常よりもゴミを拾っている人は少なかったのですが、それでも炎天下の中を裸足でゴミ山を歩く子供たちの姿には胸を締め付けられる思いでした。
その後CCH(幸せの子供の家)を訪問しました。「5年前まではゴミ山で生活をしていたの」と英語で話してくれた女の子は、ゴミ山で生活している時は文字も読めなかったが、今はとても上手な英語で話しかけてくれた事に感動しました。また、日本から支援物資として送られているピアニカを吹きながらカンボジアの歌を教えてくれた子もいました。私はかつて東京事務所で、中学生と一緒にピアニカ清掃していたので、そのピアニカがこの子供たちの手に渡り大切に使われていることに本当に嬉しく思いました。歌手を目指している子は、今度6月1日の国際子供デーで歌を披露することになっています。JHPは夢を実現する手助けをしているのだと実感することができました。
子供たちとカレーライスを一緒に食べ、お昼寝の時間をとったらあっという間に時間は過ぎて子供たちとお別れの時間が来ました。どの子も人懐っこく抱きついてくるので別れるのが辛かったです。車に乗り込んだ後もずっと手を振ってくれていました。
CCHに行く前に2006年の8月に完成したCCH2(男子寮)を見学しました。その部屋の壁に一枚の紙が貼られていました。その紙が私にはとても印象的でした。クメール語は読むことは出来なかったのですが、英語でこう書かれていました。
Who am I?
Where are you from?
Where are you going?
この言葉を常に見ながら生活している子供たちはかつてゴミ山で生活をしていて、そして今は本当に恵まれた環境で教育を受けていると思います。その知識や、学んだことをゴミ山で生活する人がいなくなるために活かしてもらいたいです。CCHにいる子供たちは本当に人懐っこくて、夢があり、きらきら輝いていました。私も今日出会った子供達に負けないように自分の出来ることを考えていきたいと思います。
カンボジアに来て四日目になりますが、この短い間にも考えさせられることがたくさんありました。カンボジア研修ということで、研修内容にも大きな意味があるのですが、私よりずっと経験を積んでこられた先輩方と一緒に受けられることにも、本当に大きな意味があると思います。小山内代表をはじめ、JHP関係者、事務局員の方々、カレッジ隊の方々に本当にオークンチューラン!!
残り6日間になりますが、一秒たりとも無駄にしないように貪欲に学んでいきたいと思います!明日も本当に楽しみ!!
今日の一言
1号車車輌長 竹本光伸
本日は2つの大きな出来事について一言ずつ書かせていただきます。一つ目がゴミ山に行ったことです。私がJHPの扉を初めて開けてから、最初に小山内さんと対面でお話できたのが鶴見の学園祭のバザーの時でした。この時に小山内さんがゴミ山でに初めて行かれた時の話をして下さり、小山内さんがゴミ山でゴミを拾う少年に初めて会った時に、ただ思い切り抱きしめてあげることしか出来なかったというお話が、私の脳裏に鮮烈なイメージを与え、そのイメージが今日という日を心待ちにさせました。危険が伴うことから、車輌から降りて子供達の目線からゴミ山を見ることは出来ませんが、車窓から見えた光景は痛々しいものがありました。自然発火している所や、鋭利なものが落ちているであろうゴミ山に子供がいるという光景は、脳裏と視界を完全に重ねました。いつかまたカンボジアにきて、このゴミ山に来る時が あったならば、ここに子供がいるという光景は必ず無くさなくてはいけないと思いました。今日のメンバー、JHPをはじめとした頑張りによってここに子供がいないという未来が実現することをイメージし、このイメージが次に来た時の視界と重なる事を祈って、私の脳裏に深く焼き付けました。
二つ目はCCHについてです。私は生まれて初めて孤児院にいきました。孤児院の子供達は寂しい表情が見え隠れするのではないかという変な先入観がありました。しかしその思い込みの先入観とは裏腹に、寂しさを感じさせない明るさと、境遇をものともしない元気さにものすごく感動しました。涙が出るぐらい感動したので、上を向いて遊びました。(明後日の音楽コンテストで”上を向いて歩こう”を歌います) 原田君(Mr.変というあだ名を子供達につけられていました)も僕もそしてカレッジのメンバー全員が子供の様にはしゃぎ、子供心に返ったことで、子供の純粋さを少しだけでも取り戻すことが出来ました。若いメンバーは子供と簡単に触れ合うことができますが、一定の経験を積んだ方々は、なかなか子供心に戻ることが難しいと思います。でも今日は、森さんも伊藤さんも池谷さんも黒田さんもものすごく楽しそうでした。それが今日一番嬉しかったです。私の尊敬するこの大先輩方が、いつかそれぞれの学校や孤児院を建ててくれることを切に願っております。そこに私は本気で続きたいと思っています。いつか自分の学校を作りたい!というのがサラリーマンの私の大きな夢です。だから是非私の前に大きな軌跡を残してほしいと思っています。今日の一言というか、一話でした。明日からも頑張ります!!
今日のありがとうございます
CCHで野口食品さんからいただいたカレーでカレーパーティをおこないました!ありがとうございました!