2007年3月隊活動レポート
2007年3月19日(月)
スケジュール
08:00 今川先生のカンボジア語研修
08:30 ホテル出発
09:00 CJCC(カンボジア日本人材開発センター)訪問
11:10 CJCC 出発
11:30 昼食
12:10 セントラルマーケットでショッピング
13:00 ホテル着
14:30 ホテル出発
15:00 日本大使館訪問
16:30 大使館から国道1号線の日本の援助による道路拡張工事見学18:45 ホテル到着
本日の感想
レポート係 森信之
CJCCで館長のオム・ラビーさんと副館長の中村さんよりCJCCの活動やカンボジアの文化について講義を受講。オム館長は、上智大学で今川先生の愛弟子として国費留学された方で、流暢な日本語でカンボジアの文化や習慣について紹介。カンボジアでは苗字でなく名前で呼ぶこと・胸の前に手を合わせて「オークンチュラン(ありがとう)」とい う時に、感謝の度合いや相手によって手の高さのレベルが5段階 あること(一般的な感謝は両手の位置が胸の高さで、最高位の感 謝は王室や神様に対する感謝で両手を頭より高く上げる)など興味ある話を伺った。
中村副館長は、「日本人材開発センター」は国際競争力のある産業を担う人材の育成をすることを目的に旧社会主義国の市場経済化を促進するために日本の支援で設立。現在ベトナムやラオスなど8カ国で設立されており、カンボジアでは昨年に開設された。先月の開設1周年記念行事には多数の内外の関係者が参加し大成功であった。将来は日本の援助に頼ることなく自立出来るよう努力していると説明。館内には最新の設備が具備されており、多目的ホールなどの音響施設もカンボジアでは最高の設備とのことであったが、コンピューター研修室の機材が日本製でなく韓国製や台湾製であることには少々違和感を感じた。
日本大使館では村田参事官より、カンボジアの歴史や生活に関して講演いただいた。プノンペンでは平均的家族(親子4人)の1ヶ月の生活費は約200ドル必要だが、教師や警察などの月収は20〜30ドルで、中央省庁の公務員でも50〜60ドルとのこと。従って、先生は家庭講師をしたり、子供に菓子などの物を売って副収入をえている。又、警察や公務員も色々な名目(汚職?)で副収入を得ているなどと伺いこの国の社会制度に大きな疑問を持った。学校を卒業しても就職の機会は非常に少なく、企業などに就職できても給与は月40〜100ドルとのこと。市内には立派な家やビルが建ち、貧富の格差が大きいことを痛感していたこともあり、市場経済主義は自由競争の世界(即ち弱肉強食の世界)であり、弱者が多く、そして社会インフラや義務教育がまだ完備されていないカンボジアで本当に一番適切な社会制度なのか大変疑問に感じた。
今日の一言
1号車車輌長 原田友彦
一言では書ききれない一日。先日カンボジアに到着した今川先生のカンボジア語講座で一日が始まり、CJCCでのお話、大使館でのお話、その後の長距離ドライブのなかで交わされた数々の会話・考えたこと、夕食後のロビーでの会話、某半世紀組のお一人に数々の疑問を ぶつけてみた時間…風呂に入った後、ホテル内のレストランでコーヒーを飲みながら一日を振り返って文章を書こうと思っていたら、仲間の一人が現れてその会話がまた充実していて、「もうこうなったらレポートは後回し」とばかりに会話に没頭。ひと段落して「さあ、これからレポートを書くぞ」と思ったとき、また一人現れてきて…極めて充実した一日になりました。この貴重な機会を与えてくれてかつ運営してくれているJHPの方々、ならびに支援者のみなさまに心より感謝いたします。とくに、自分にとって極めて肝心なところで人と通じ合えた瞬間がいくつかあって、それは心の底から嬉しい瞬間でした。心より「オークン・チュラーン」。
今日のありがとうございます
小山内代表、アイスクリームの差し入れありがとうございます。