JHP・学校をつくる会ホームへ

ホーム | 活動の紹介 | 海外でボランティア | カンボジア活動隊 | 5期カレッジ隊

5期カレッジ隊活動レポート

2011年3月10日(木)

スケジュール

7:45 出発
8:45 トゥールロケアン小学校着
9:00 贈呈式開始
11:00 贈呈式終了
11:40 全体終了・出発
13:20 バッタンバンのレストランにて昼食
14:12 レストラン出発
15:45 休憩
16:05 出発
17:15 シェムリアップのホテル着
18:30 ホテルロビー集合・食事へ
19:55 ミ―ティング

【写真】
(上)贈呈式では「手のひらを太陽に」を披露
(中)子どもたち一人一人にノートを手渡しました
(下)3月隊との合同作業も最終日でした





各車両より

4号車:今日はトゥールロケアン小学校の贈呈式、そしてシェムリアップへの移動でした。
贈呈式では、自分達の造ったブランコや寄贈の文房具に喜んでくれる子ども達が印象的でした。
 ここの子ども達が大きくなっていずれ、ブランコ造りを手伝ってくれたことや自分達のことを忘れてしまったとしても、このブランコを通じて学校に通い、大きくなったときに、楽しかった思い出になり、色々なことを学ぶきっかけとしてブランコの存在がその一助となることができたならこの学校でブランコを作った4日間は意味のあるものになるのではないか、と思います。
 また車両からの風景はシェムリアップが近くなるにつれて、電信柱が整備され、建物も頑丈な作りのものが増えていき、到着した時には、プノンペンとはまた異なった都会の景色が広がっていました。これまでの街とは違う雰囲気を感じながら、シェムリアップだけを見てカンボジアを知ることはできないと思いました。
 いよいよこの現地研修終着点ですが、日々も大切に過ごしていきたいと思います。(森 勇樹)

5号車:晴れ渡る青い空の下、本日贈呈式が行われました。トゥールロケアン小学校へ向かう途中には地面がでこぼこした場所が多く見られ、その様子からキリングフィールドでの風景が思い起こされました。カンボジアに平和が戻ったことを改めて実感し、感謝しました。日本に戻ってからも、常に平和を自覚し感謝するよう心掛けたいです。
 ポーサットからシェムリアップへ向かうまでの道中では、すべての民家に水瓶が複数置いてあることに気がつきました。ブランコの建設作業において、1つの水瓶を満タンにするのに多くの労力と時間がかかったことから、各家庭が生活用水を確保するのにどれ程苦労するかが想像できました。各家庭の負担を減らすためにも、水道が使えるようにしなければならないと感じました。
この他、手づくりの荷台を引いて走る車も見かけました。後部にCDを反射板として取り付け、ランプの代わりにしていました。周りにあるものを活かして生活しているところに、生きる知恵を感じます。(菅 明日香)

6号車:次の三点について報告します。
(1)国道5号線、6号線共に随所に3人の写真が写っている看板が見られます。その人達はフンセン首相、チアシム上院議長、ヘンサムリン下院の三方だそうです。カンボジアは5年に1回選挙を行い、現在カンボジア人民党が多数議席を持っているので首相はフンセン氏になっているわけです。従ってフンセン首相、No2、No3としてチアシム氏、ヘンサムリン氏を政権の中枢に入れて民主的な政治を行っているそうです。一方市民の方は仏教徒、イスラム教徒その他の人にも皆仲良くしている関係で宗教暴動は起こらないと言いきれるようです。

(2)ポーサットから5号線を北西へ進み、シソボンの町で6号線に入ると途端に道路が良くなりました。約20分位進むと前後、左右目を見張る程の広い大穀倉地帯です。豊かな農地を牛耕により掘り起こしやがて田植えをして一面緑になる風景を想像すると一度見てみたい欲望にかられました。

 (3)トゥールロケアン小学校でのブランコ造りで昼休みの時のことです。小学校の前に2つの井戸があります。1つはつるべで汲む、1つはポンプ式です。そこに村の女の人が水を汲みに来て、天秤棒で担いで遠くまで歩いて行きました。また別の女の人は水を汲んで田んぼの中にいた牛に水を飲ませ、牛の体に水をかけ、洗っていました。洗濯をする人、水浴びをする子ども達、いずれも井戸の水がいかに大切なものかよくわかりました。特にポンプで汲み上げる方が楽で使い勝手が良く、利用者が多いようです。このように支援というものは地域の人に役立ってこそその成果はあるわけで、良いものを造ったものだと、よく理解できました。


7号車:本日は、ポーサットからトゥールロケアン小学校に移動し、贈呈式を終えた後、バッタンバン経由でシェムリアップに向かいました。
 トゥールロケアン小学校では、自分達が作ったブランコで子ども達が遊ぶ様子を見て、大変嬉しくなりました。それと同時に、地理的な問題もあり個人では来ることが難しいので、二度と来られないと思うと非常に名残惜しく感じました。バッタンバンからシェムリアップに向かう途中では、見渡す限りの田園風景が広がっており、バスの両側から地平線を見、バッタンバンからシェムリアップの辺りの田園には目印が見当たらなかったので、土地の所有権や耕作地が曖昧になってしまうのではないかと思われました。
 シェムリアップに着くと、夜でも街全体が電飾で明るく、初めてプノンペンに来た時と同様に都会的な印象を受けました。また朝になると、街並みがよく見えるようになると思いますので、次の日が今からとても楽しみです。(田中宗一)

レポート係より

 赤、青、黄、ピンク、緑。色とりどりの旗が風ではためき、砂が舞う中、今日、株式会社山田養蜂場ミツバチ第3小学校(トゥールロケアン小学校)贈呈式が行われました。
 来賓の方々の挨拶と子どもたちのアプサラダンスのあと、私たちは「アラピヤ」「手のひらを太陽に」「ソーラン節」の3つの歌と踊りを披露しました。カレッジ隊と3月隊が何の堺なく一緒になって音を楽しんでいるように感じました。
 その後、校庭から教室へと場所を移し、贈呈品の備品であるノートと鉛筆を子どもたち一人一人に手渡しました。はにかんだ笑顔で受け取る子、大切そうに机にしまう子、まだもらえず不安そうにしている子、子どもたちの表情は様々でしたが、みんなが学べる喜びを感じているように思いました。そして私も教育が生まれる瞬間に立ち会うことが出来て幸せでした。
 また同時に、あの場で一緒にブランコに乗っていても、学校に通えない子どもたちがいることを考えなくてはいけないと思いました。その理由は、親が教育に対して理解不足だったり、家のお手伝いをしなければならなかったりと家庭によって色々あるでしょう。学校が建って終わりなのではなく、むしろ始まりなのかもしれません。今回のことだけではなく、教育についての問題意識は常に持ち続けていきたいです。(井上 優未)