5期カレッジ隊活動レポート
2011年2月28日(月)
スケジュール7:00 集合 【写真】 |
各車両より
1号車:カンボジアの交通について気付いたことが2つあります。1つ目はバイクタクシーの後ろ側には宣伝看板がついているということです。注意してみていると、飲食店の看板が多いように見えました。日本のタクシーとはまた違って面白いなと思いました。2つ目は、個人バイクは手入れが良く、比較的きれいだということです。以前ベトナムに行ったとき、バイクが庶民の足になるとして非常に重宝されるという話を聞いたことがあります。カンボジアでも、街中で洗車している様子を見かけ、大切に扱われていることが読み取れました。
また、今日はブランコ建設作業初日でした。資材などを置くJVC(日本国際ボランティアセンター 自動車整備訓練学校)へは、日本橋を渡っていくのですが、川に沿ってズラッと並んでいるカンボジア人が営んでいる露天が少なく、中国や欧米系の商店は多かったです。
ブランコ建設作業が始まると、これまでのNGO訪問などではわからなかったスタッフや皆さんの得意分野をこれから教えてもらえるのが楽しみです。(井上 優未)
2号車:王宮横にある立派な河川敷公園について報告します。ここでは各国の多くの旗が立ち並んでいますが、これは国連の加盟国の旗で隣接する建物には、ユニセフやUNHCRなどの機関が多く入っています。カンボジアは被援助国故に多くの国際機関が入っていて、この公園もかつては貧しい人が多くいたそうですが、援助により整備され、治安も整ったのだ、ということでした。(森
勇樹)
3号車:カンボジアはもっと貧しい国のひとつだと思っていました。しかし、実際にこの国にきてみると、人々は明るく活気づいて明るく暮らしています。その姿を見ていると、「本当に支援は必要なんだろうか?」と思えてくることもありました。
今日、私はプノンペンで2ドルとか3ドルの収入を得るためゴミを漁る人々の光景を見ました。彼ら・彼女らには支援の手が届いていない状態です。
一方で、先日JHPが運営している孤児院や、職を支援しているNGO等を訪問しました。孤児院に住んでいる子どもたちは夢を持っていました。ある女の子は、「シンガーになって韓国やアメリカに行きたい」と言っていました。NGOの支援を受けている人々に関しては、「もっと生活をよくしたい」とか「仕事に磨きをかけたい」と、貧しい中でも希望と夢にあふれていました。
そして、車中で思いました。「夢を応援することに悪いことなんてないんじゃないか?」。だから支援は必要なんだと思います。(熊久保 拓水)
レポート係より
今日、午前中は、王宮とシルバーパゴタと博物館見学をし、午後はブランコ資材搬出作業の肉体労働をして、実際活動を行い刺激的な一日でした。
午前中の活動では、クメール芸術の素晴らしさに圧倒されました。特に博物館の彫像の数々を見て、クメール芸術は、ヒンドゥー教と仏教が融合しているのがアンコール文化だと感じました。排他的ではなく、色々な文化を受け入れて独自の文化を作り上げており、カンボジアの人々の心の広さが芸術においても表現されているように感じました。
午後からの搬出作業では、「いよいよ建設作業が始まるんだな」と気持ちが高まり、みんなで協力し、子どもたちのために良い赤いブランコを作り上げたいと強く思いました。(栗山 幸)