4期カレッジ隊活動レポート
2010年3月14日(日)
スケジュール5:30 アンコールワットの朝日見学者のみ集合しホテル出発。 【写真】 |
報告者より
ついに現地研修最終日となった本日は、まず、アンコールワットの朝日見学から始まりました。
幻想的な朝焼けに包まれるアンコールワットの背景に、静かに、静かに訪れた真紅の朝日を見て、思わず言葉を失い悠久の美を胸に刻む、そんなひと時となりました。
スナーダイクマエ孤児院では、代表であるカンボジア人の夫メアス・トミーさんと共に働いている、管理運営責任者のメアス・博子さんより孤児院の経緯や実践内容などの話を伺いました。
個人的な感想となってしまいますが、子どもたちに対しての接し方のなかで、年齢で判断するのではなく、きちんとそれぞれにあった指導をして、生活習慣や情操教育を行っているといった話に、大変反省させられました。
私は保育士として日本で勤めています。その保育者としての子どもたちとの関わりのなかで、当たり前のことなのに、ともすると集団の中の一人として年齢別に子どもを捉えてしまっている傾向に自分はあったのではないと感じたからです。
忙しい日々の中であっても、集団であっても、大切なのは「個々」の心身の成長を見つめることだということを、改めて感じ取ったからこそ、帰国したら「初心忘れるべからず」の気持ちで心機一転、子どもたちと関わっていこうと思いました。(中村史穂)
車両長より
今日はアンコールワットで朝日を見るために早朝5時半の出発でした。アンコールワットまでの行き帰りは道路の大きな混雑は見られなく、首都として機能的な面を受け持ち、早朝から多くの車やバイクが行き交うプノンペンとは違う観光都市なのだと改めて感じました。
また、シェムリアップの街中では、看板やお店のメニュー、案内など日本語を目にする機会が多々ありました。さらに、今回訪れたどの遺跡にも私たちを見て日本語で話しかけてくる物売りの少年や少女とも何度も接する機会があり、シェムリアップの観光業における日本人の比重の大きさを知りました。 (小濱渉)
レポート係より
3週間の現地研修を無事に終えることができました。私にとって、カンボジアの事を想って活動している日本人の方々に出会えたことが、この旅の一番の収穫でした。最貧困層への支援を重要とする考えや、カンボジアと日本の国同士の関係として支援をとらえる考えなどを知り、さまざまな視点からアプローチすることの必要性を感じました。政府やNGOなど、それぞれに得意な分野と不得意な分野が異なることを知りました。しかし、これらの様々な考えを持つ多くの人が、カンボジアをより良くする事に真剣に取り組む姿は共通していると感じました。
そして、遺跡や博物館を実際に目で見て歴史を知ったことにより、現代のカンボジア人に対する影響や役割についても知ることができました。カンボジアを理解するということに近づけたのではないかと感じました。
また、カンボジアだけに限らず世界に依然として続いている問題、戦争や飢餓、人権の侵害についても考えさせられました。必要なのは、常に広い視野をもち相手のことを考え、他国と協力して解決に向かって進むことだと感じました。
この3週間での経験を活かし、カンボジアで感じた気持ちを忘れずに進んで行きたいと思います。
我々の訪問を受け入れてくださった方々、また応援してくださった多くの方々に感謝いたします。ありがとうございました。(内藤亜実)