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4期カレッジ隊活動レポート

2010年2月28日(日)

スケジュール

6:00  朝食
6:30  ホテル出発
7:30   CCH(The Center for Children’s to Happiness)のロードショーが行われるカンダール州、プレイソー区に到着
8:05  ロードショー開始 今回のテーマは「人身売買の防止」
9:10  ショー終了後、CCHの中学生が現地の子どもたちと絵を描いたり、折り紙をして情操教育を行うのを見学
10:00  現地出発
10:30  CCH1訪門、施設の見学
11:15  昼食
12:05  ホテル到着、休憩
13:45  ホテル出発
13:55  CCHインターナショナルスクール訪問
14:00  子どもたちの踊りを見た後、ソーラン節、音楽合唱・演奏を披露
14:45  ゴム風船、縄跳び、折り紙、サッカーなどで子どもたちと交流
16:10  CCHインターナショナルスクール出発
16:25  ホテル到着
18:30  ミーティング
19:00  夕食

【写真】
(上)ロードショーの様子
(中)CCHの子どもたち
(下) CCHでの交流





本日の報告者より

 今日はJHPが支援する孤児院(CCH)の活動見学と交流をしました。午前中はCCHロードショーの見学で、ロードショーは主に毎週日曜日、中学生以上の子どもたちが貧しい地域に出向き、啓発活動を目的とした劇などを行っています。今回の劇のテーマは「人身売買」でした。ロードショーは子どもだけでなく、親や近所の人々も見に来ており、村の一大イベントの様相でした。この活動には村の子どもたちだけでなく、親や他の大人も見に来ていたことから、親や村中の人への啓発活動になっていると思いました。
 その後、JHPの支援で建てられたCCH1を見学しました。施設内にはホールも兼ねた図書館もあり、子どもたちは一日の一定の時間はここで本を読む習慣を身につけるそうです。食事も子どもたちが交代で作っているそうです。午後はCCH1より少し離れたところにあるCCH IS(インターナショナルスクール)を訪れました。ここでは子どもたちがアプサラダンスなどで、私たちを歓迎してくれました。その後、ゴム風船、縄跳び、折り紙、サッカー、バスケットボールなどをして、子どもたちと交流をしました。CCH ISでは一緒に歌ったり、踊ったり、遊びながら学ぶ情操教育の大切さを改めて認識しました。子どもたちとの交流は、楽しく充実した時間でしたが、その反面、子どもたちが孤児であり、私たちには想像もつかない悲しみや、苦しみを経験していることを忘れてはいけないと感じました。(鹿島佑太)

各車両係より一言

 1号車: 今日は、日曜日ということもあって、渋滞も無く快調な走行でした。交通量は平日と比較して少ないので車間距離も比較的間隔をあけて走行していました。CCHロードショーで訪れた場所は、郊外の村落でした。開催する場所では、朝市の様に野菜を露店で売っている店が2店、朝食を出す屋台の食堂が2件、駄菓子屋、簡単な玩具を売る店がありました。その中心地の150坪程度の広場でロードショーが行なわれました。午後訪れた、CCHインターナショナルスクールは、プノンペン市街地でも、空き地も目立つ少し寂れた地域でしたが、CCH施設内の子供の方は恵まれた環境で生活をしている様な印象を受けました。16時に私たちがCCHインターナショナルスクールの施設を車で離れる際、笑顔で手を振って見送ってくれる子供たちと比較して、通りの反対の家の外にいた10人位の家族を含めた人々が羨ましそうな表情の裏で怪訝な顔をしている様に見えた事が気がかりでした。(深瀬和彦)

 2号車:今日は一日、CCHのロードショーやCCHISへの訪問などCCHに密着した一日でした。驚いたのがどの場所でも、私たちの車両が近づくと子どもたちが近寄ってきて笑顔で手を振って迎えてくれたことです。また、CCHの寮ではロードショーに向かう中学生たちをその他の子どもたちが手を振って見送っていたり、活動に向かうメンバーも意気揚々と車両に乗り込んだりしていました。そういった姿からロードショーは、被害者となり得る子どもたち自身が、芝居仕立てで村人たちを楽しませつつ、人身売買・DV・HIV感染の問題を、警告・啓発できる画期的な活動だと感じました。ロードショーが実施された村への道中は、タケオ県へ行く国道よりも陥没している箇所があり車両が上下左右に大きく揺さぶられることが多かったです。また何も建物や畑などがないのに広大な敷地をレンガで仕切っている土地が目立ちました。(兒島和範)

レポート係より一言

 今日は午前中からJHPが支援している孤児院(CCH)の上記の活動に同行したのですが、村にはトイレがなく、子どもをはじめ大人も平気でごみを道端に捨てるため、ごみは辺りに散乱し、公衆衛生に関しても大きな問題があるように感じました。ロードショーなどの後、CCHの子供たちが落ちていたごみを自主的に拾っていましたが、こうした地道な活動を続けることがいずれ村全体の意識の改善に繋がっていくのではないかと思いました。
 午後はCCHインターナショナルスクールを訪門し、子どもたちと交流を行いました。子どもたちの人なつっこさや笑顔に触れて、ここの子どもたちはスタッフや支援者の方々にとても愛されているのだと感じました。確かに彼らはカンボジア国内において、比較的恵まれた環境にいると言えるでしょう。しかしながら、だからといって彼らの支援はもういらないという話に果たしてなるのでしょうか。これまでストリートやごみ山で必死に生き抜いてきた子どもたちが、皆様の支援のおかげでこれほどまでに自分の可能性を拡げている、この事実を私たちは忘れてはならないと思います。しかし、同時にCCHだけではなく、カンボジア全体の子どもたちのボトムアップをはかる活動を続けていく必要性も感じました。(牧野雅彦)