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3期カレッジ隊活動レポート

2009年 3月 14日(土)

スケジュール

 6:00 朝食
 8:00 サリナホテル出発
 9:00 アンコールトム見学
 9:20 バイヨン見学
10:20 象のテラス見学
11:05 タ・プローム見学
11:55 バンテアクデイ見学
12:45 昼食
14:00 サリナホテルにて休憩
15:40 サリナホテル出発
16:00 スナーダイクマエ見学・交流
18:45 夕食
20:15 サリナホテル着
20:20 今川先生講義
21:00 ミーティング

【写真】
(1)バイヨンにて今川先生の説明
(2)タ・プロームにて集合写真
(3)スナーダイクマエにてメアス博子さんの説明
(4)今川先生の最後の講義








本日の感想

 今川先生の解説で遺跡を見学しました。始めに、アンコールトムの中心バイヨンに行きました。この寺院は、ジャヤーヴァルマン7世が信仰した観世音菩薩に捧げた大乗仏教寺院です。本堂の中心塔を取り巻く形で林立する全ての塔の四面に観世音菩薩像の尊顔が彫刻されています。全部で196面あります。大きいものは2.4メートルもあります。どの顔も一つ一つ表情が異なっていました。回廊の浮き彫り彫刻は非常に優れており、見ごたえのあるものでした。クメールルージュ軍の行進、投網を打つ漁師、妊婦と産婆、闘鶏や闘犬、曲芸師など日常風景などが中心に彫られていて興味深く見学しました。
 バイヨンの北にアンコール朝時代の王宮があったとされています。王宮前には象のテラスがあります。象に乗った象使いたちの躍動感溢れる姿が並んでいました。ライ王のテラスには彫りの深い阿修羅と女神達が描かれていました。
 次にタ・プロームに行きました。仏教僧院であったが、後にヒンドゥー教風に改められ、当時は5000人の僧がいたといわれています。ヨウ樹というわれる樹木の太い根が寺院に絡みついている様子に目を奪われました。
 また、前日博物館で見たバンテアイ・クデイの仏像が発掘された現場をみました。偶然に発見されたという現場をはっきりと見ることができて、感慨深いものがありました。
 休憩の後、シェムリアップにある孤児院のスナーダイクマエに行きました。現在、副院長メアス・博子さんに敷地内を案内していただきました。代表は博子さんの旦那さんのメアス・トミーさんで、1980年に難民として来日し、日本で教育を受けた後カンボジアに戻り、自国に必要なのは教育であると強く感じてここシェムリアップに孤児院を建てたそうです。博子さん自身も結婚後、2000年から孤児院の経営に携わり始めました。この孤児院の名前のスナーダイクマエとは、「カンボジア人の手によるもの」という意味で、この言葉の表わすようにカンボジア人が自ら孤児院を運営することに、大きな意味があると考えているそうです。したがって、博子さんはカンボジア人スタッフがスタッフ・子どもたちを育てられるように、また、将来的に経営に携われるように意識しているそうです。
 博子さんの言葉で印象的だったのは、「子どもたちへ伝えたいことは、日々生活する中で、自らがその手本となり背中を見てもらえるよう心がけている」という言葉でした。ここでは、虐待を受けた子どもを中心に、6歳〜19歳の28人の子どもたちが共同生活をしています。今年から卒業生がスタッフとして働き始めており、カンボジア人の手によるという夢が実現し始めているのだと感じました。(レポート係一同)

本日の車輌長より

 今日は良く晴れた爽やかな空の下、アンコール・トムに行って、様々な遺跡を見学しました。仏像のお顔の表情は一つ一つ違ってはいるものの、どれもとても安らかで、温かみに満ちているものでした。かつてのカンボジアは国王によって、仏教になったり、ヒンドゥー教になったりするということで、彫刻もそれぞれが混同したものが所々に見えて、とても興味深かったです。
 違うものを排除し合うのではなく、影響し合い調和した仏教は、高貴でとても美しかったです。様々な信仰の形があり、自らの信じるものの形にだけ、傾顔しがちですが、アンコール朝がそうであったように、自分の心の中で信仰するものを大切にするということの本質なのかもしれないなぁと800年前の偉大な遺跡の中でふと考えました。(1号車 栗山 歩)

今日のありがとうございます

 今日も(アンコール・トム、バンテアイクデイ)見学で解説をして下さり、またJHPカレッジ最後の講義をして下さった今川先生。カンボジア研修旅行でカレッジ隊と最初から最後まで行動を共にして下さり、良き交流の場を設けて下さった松本先生。本当にありがとうございました。