3期カレッジ隊活動レポート
2009年 2月 26日(木)
スケジュール6:00 朝食 【写真】 |
本日の感想
今日の午前中は、コンポンチュナン県コンポントラライ郡サラーレーク第五小学校で行われた、第5回JHP音楽コンテスト・コンポンチュナン県予選を見学しました。この大会は、計6県、101校の生徒たちが優勝を目指して日々練習してきた歌と合奏を披露する県大会の一つです。子どもたちは、ステージに上がりとても緊張していて、顔が硬直してました。けれど、歌い終わってふと笑顔を見せてくれたことが、とても印象に残っています。私たちカレッジ隊も、子どもたちの発表の後、ステージに上がり、「もりのくまさん」、「アラピア」、「幸せなら手をたたこう」を合唱・演奏しました。子どもたちはとても喜んでくれて、一緒に手拍子したり、歌ったりしてくれました。私たちもとても緊張しましたが、練習した成果を発表できて良かったです。
午後は、プノンペン市内から一時間ほどのコンポンスプー県ウドン郡にあるアキャモヘイセイ小学校の絵画展を見学しました。ここでは音楽と美術の授業に力を入れています。入場してとても素晴らしいと思ったことは、子どもたちが、作品を見た後、すぐその場で絵を描いていることでした。良い絵を見て感動したその気持ちが冷めないうちに、自分で描いてみることは美術的な感性をより育むのではないかと思うのです。今回の絵画展の題目は、「〜をしている私」もしくは、「〜をしている誰か」でした。しかし、絵画展の中には、日本人の子どもが描くような画用紙いっぱいの人物画ではなく、家や自然を中心として描き、その中に自分を書いている、日常生活の一場面を切り取ったような絵を書いていました。JHPプノンペン事務所駐在員の新屋さんは、カンボジアの子どもは三次元のものを二次元のものにする絵を描くという行為はあまり得意ではなく、写真に撮られたものや、他人が描いた絵を写すことはとても上手だと説明してくれました。似たような絵ばかりになってしまうことが今問題で、解決策を探しているそうです。この絵画展見学を通して、もしJHPが音楽や美術教育の手助けをしなければ、子どもたちの才能を開花させる機会はなかったかもしれないということを感じました。JHPの役割の大きさを改めて実感した一日でした。(有田緑)
本日の車輌長より
今日一番の出来事はバスのエンジントラブル。バスに乗って約45分ごろ、ゴムの焼けるような臭いがバス中に充満しました。
にも関わらず「窓を開けてください。」とだけ言われて、乗りつづけていました。煙と悪臭がますます充満してきましたが、運転手は慌てることもなく・・・。しばらくそのまま乗りつづけた後に、やはりJHPのミニバンに乗り換えることになりました。
10人乗りのミニバンには計18人と、アイスボックス、荷物を積み込みました。このような経験は今後もないことでしょう。カレッジ隊が着いたときには、生徒達はみんな集まっており、コンテスト目前でした。緊張しました。生徒一人一人が鍵盤ハーモニカを持ち、演奏する姿は健気で一生懸命さが伝わってきました。一人でも多くの生徒達に鍵盤ハーモニカを提供できれば、という思いがしてJHPで鍵盤ハーモニカの清掃に励もうと決意しました。
絵画展では展示されていた絵画の色彩がとても美しかったと思います。なぜかみんなの絵に山が描かれているのはどうしてかなと思いました。
今日は、朝早くから起きて大変でしたが、そのおかげでバスから見た雲間の赤い朝日が印象的でした。(平井元子)
今日のありがとうございます
JHPの音楽コンテストで、司会の通訳をしてくださったマオ・カナリンさん。そしてJHP絵画展で詳しく説明、通訳して下さったJHPプノンペン事務所の新屋さんに感謝します。