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2012年8月隊活動レポート

2012年8月21日(火)

スケジュール

07:00 ホテル出発
09:00 カンボジアトラスト見学
10:00 カンボジアトラスト出発
11:00 国立博物館見学
12:00 昼食
14:00 AARにて見学
15:30 ホテル到着

【写真】
@ カンボジアトラスト前にて集合写真
A 真面目に聞いています?
B AARで作られた子ども用車椅子
報告者 江川智啓 出分志保里 中野達也 高橋愛里 





本日の報告者より・@根岸沙也香

 本日カンボジアトラストに見学に行かせていただきました。ここは義肢義足の提供とその技師の養成を行っているNGO団体で、イギリスに本部を置いています。技師になる為に必要な条件はとても厳しいものでした。現在全36人の生徒数で、それぞれの出身はアジアを中心とした国々だそうです。
 昨日作業が終了してから体調不良の人が出たので、あと残り2日間、気を抜かずに残りの時間を大切にしっかり学びましょう。

本日の報告者より・A大西康友

 今回、車椅子を作って障害者支援を行っているAAR WCD(Association for Aid and Relief, Wheel Chair for Development)で見学させていただきました。話を伺っていて幾つか気になった点があります。一つ目はAARWCDでは車椅子を渡すだけの支援にとどまらないということです。車椅子を単純に渡すだけでなく使い方、修理の仕方の載ったマニュアルを渡し、6〜8ヶ月後に実際に使われている現場を視察し、必要があれば修理に行う。他のNGO団体とコミュニケーションをとり仕事の紹介、実際に生活にどのような変化があったのかを調べるといったアフターケアを行っています。将来の自立を考えた支援を行うことがAARWCDの指針になっています。
 カンボジアでは1,000台以上の車椅子が海外から寄贈されています。ただ大量に寄贈されるだけでも問題があるという話を伺いました。中には、地方の悪路に耐える車輪を使っていない車椅子も寄贈されることがあるため、プノンペン市内といった整備の行き届いている道路でしか使えず、寄贈したとしても使われなくなってしまうケースがあるそうです。また、部品もカンボジアで手に入る物を使用していないため修理を自分の手で出来ないという問題もあるそうです。
 支援を行う際に、用途、使い方を想定した支援をしないと無駄になる可能性があるのでそれらを考える必要があると感じました。

各車両係より一言

<1号車より・高橋愛里>
 プルサット州から帰ってきたとき、キリングフィールドという映画に出てくるロワイヤルというホテルの傍らを通りました。普段街にいても、内戦の面影が無い中、そのホテルはずっと存在して街が変わっていくのを見ていたと考えると感慨深かったです。
 小学校の教室には道路標識が置かれています。カンボジアでは交通事故が多く、義足が必要な人がたくさんいます。教育の立場からも交通ルールについて勉強する機会を設けているのは大事なことだなと思いました。

<2号車より・中野達也>
 本日移動中、2号車ドライバーのヨンさんが警察官に止められ運転免許証を提示していたので、減点されてしまったのかと思ったのですが、カンボジアでは免許の減点制度や更新制度が無いと話を聞きました。ちょっとした違反については罰金のみだそうです。
 またバイクタクシーが市内のいたるところで走っていますが、日本のタクシーと違って第二種の免許がなく、ドライバーとして営業しているそうです。
 カンボジアの交通制度が甘く、基礎となる制度がまだないため事故が多いです。罰則を重くする等、事故の抑止を図ったりできればいいと思いますが、取締りもバイクの数が異常に多く、まだクラクションの時代なので難しい問題だと思いました。

今日のありがとうございました

カンボジアトラストの皆様、丁寧な説明ありがとうございました。
AARWCDの皆様、車椅子の試乗もさせていただきありがとうございました。車椅子の難しさを痛感しました。