南三陸町活動レポート
災害救援募金にご協力ください。当会は国税庁より認定NPO法人の資格を取得しました。
皆様からのご寄付は、税制上寄付金控除の対象になります。
*東日本大震災に対するJHPの動きを「ヒューマンパワー便り」でもご覧いただけます。
2011年4月27日(水)
活動者:第6次隊 長期滞在:影山
第7次隊 5/1まで:木村、平野、犬飼
報告者:木村晋也(JHP事務局、国際ボランティア・カレッジ事務長)
ここ南三陸町で様々な被災者と会い、話をする機会がよくあるが、人と出会うたびにここの魅力にひかれてゆく。被災地支援のための活動を行っているが、個人的には、たぶんここの景色やひとのことが好きになっているからこそ、スケジュール的に無理をしてもここでの活動の担当として約1カ月滞在しているのだと思う。何がそんなに魅力的なのかは未だよくわからないが、きれいな海のそばで山の緑に囲まれた環境で育った人々は、外部者の我々がそう感じる人間性を育んできたのであろう。遠くの水平線が見える海岸や、はっとする夕陽や一面に咲く水仙などをみると、自分が何のためにここにいるのか忘れる瞬間が多々訪れる。しかし、目をほかにやると基礎のみが残った家のあとや、ひんまがった列車の線路や、めくられてしまったアスファルト、がれきの山、自衛隊の車両、と現実に引き戻される。しかし、ほんの少し前までは、そんな現実が確かになかったのであり、この風景が現実であると、被災者の方々が受け入れるまでには長い長い時間がかかる。本当の復興とは何を指すのかは、分からないが、ここの町民の目に映る風景と心に想う風景が少しでも近づけることが、我々を始め、支援を行う者にとっての責務である。
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