JHP・学校をつくる会ホームへ

ホーム | 活動の紹介 | 海外でボランティア | カンボジア活動隊 | 5期カレッジ隊

5期カレッジ隊活動レポート

2011年3月8日(火)

スケジュール

 6:00 朝食
 7:00 ホテル出発
 7:55 小学校到着
 8:00 音楽・レクリエーション・ソーラン節練習
 8:45 作業開始
 11:55 昼食
 13:30 作業
 16:20 作業終了
 17:15 ホテル到着
 18:30 ミ―ティング
 19:15 夕食

【写真】
(上)強風のため、教室を借りての昼食
(中)女性参加者もドリル使います
(下)ブランコ一基立ち上げ!





各車両より

4号車:車両の中で蘭子さんに聞いたお話を書きたいと思います。
まず稲を高い位置で刈る理由は、牛などの家畜のえさにするためということです。次に道路沿いにある小さな休憩所は、そこで子どもたちが遊ぶことはなく本当に休憩するために作られているそうです。
 最後に、この作業を通じて感じたことを書きます。私たちが作業をし始めると、子どもたちは自然と手伝ってくれたり、学校贈呈式のために毎日作業前に練習しているアラピヤやソーラン節を教えていないのに歌ってくれます。クーラーボックス用の氷を作業後に毎回子どもたちにあげていたら、今日はビニール袋を持ってきていました。これらはすべて子どもたちが自発的に行動しているように思え、それを考えると、カンボジアの将来は何か大きな可能性があるのではないかと思いました。(増島 樹里)

5号車:中華系の家は入り口に上・左右に赤いお札が貼られていますが、あれは魔除けのお札です。日本の神社やお寺からもらうお札と同じように、病気や災害や不幸から家を守るもののようです。またカンボジアの家々の庭にミニチュアのお寺の様なものが角に立っています。あれは仏様が祭ってあるものだそうです。
 カンボジアの戸籍は申告制で自由な日を出生日にしていて、1月1日や2月1日が多いようです。IDカードが出来てから少し正確になってきているようですが、就職の年齢要件に合わせたりしているようです。(鈴木 圭子)

6号車:ブランコ建設をしているトゥールロケアン小学校(ミツバチ第三小学校)からの帰り道に車窓から見える線路について報告します。
線路はプノンペンからタイまで伸びており、1992年には、タイの難民キャンプからカンボジアに帰る帰還民の為の移動手段として作られたそうです。
 また、現在では不定期運行との事ですが、2013年には定期運行が他国の支援によって予定されているそうです。
 カンボジアではポルポト時代の歴史について学校で教えていなかったそうですが、日本の広島などのように、列車の定期運行によって、過去の歴史が少しでも風化することなく未来のカンボジアの人々の心に残っていけばいいなと感じました。(田中優子)

レポート係より

 建設作業3日目ということで、ブランコを立ち上げるための前段階作業に突入しました。今日は風が強く、砂塵が舞う中での作業となりましたが、いよいよブランコの完成形が見えてきて、全員の士気が一層高まったように感じます。
作業帰りの車内で、カンボジアの広大な景色・人々の笑顔を見ながら、「豊かさとは何か」と考えていました。日本の様な先進国の場合、経済的・金銭的・物質的な豊かさというものが第一に頭に浮かびますが、カンボジアに来て、私は"心の豊かさ"というものを強く感じ取っています。ブランコ建設作業中、多くの子供達が楽しそうに、笑顔を浮かべながら作業を手伝ってくれました。こんなに見知らぬ人たちの笑顔を日本で見る機会は滅多にないだろうな、と早くも寂しさを感じてしまうほどです。
 もちろん、豊かさに対してどういった基準を設けるかは、個人・地域・国によって様々であり、それが価値観・文化の違いなので、優劣を語るつもりはありません。ただ、カンボジアにこうして来たからには、この国の価値観・考え方を少しでも理解して帰国したい。そんな想いを胸に抱きつつ、明日の大詰め作業も頑張ろうと思います。(中里 萌)

本日のありがとうございました

本日のお昼は、福岡桜ライオンズクラブの山下さんから魚の缶詰、関東給食会さんからおでんを頂きました。久しぶりの日本の味に皆舌鼓をうちました。ありがとうございます!

**短期日程**

スケジュール
7:50 集合
8:00 朝食
9:15 クラタペッパー訪問
11:45 昼食
12:20 ポーサットへ向けて出発
15:50 到着

各車両より

7号車:本日はプノンペンを出てポーサットに向かいます。
時間の経過と共に車窓がシンプルに素朴になっていき、高床式の家・チュナンダイ(素焼き鍋)を積んだ牛車・牛の往来など、のんびりした田舎の風景が広がって行きました。
 また、道の両側にはイスラムのモスク、カトリック・仏教・ヒンドゥー教と異なった宗教の寺院が共存し、あらゆる宗教を認めるカンボジア人の大らかな平和な心を持った国民性を感じました。
 午前中に『KURATA PEPPER』の倉田さんより、カンボジア人の国民性・気質のお話を聞き「カンボジアは元々食べ物や水が豊富で環境に恵まれ、人々は例え充分な医療が受けられなかったとしてもそれが自然の寿命と受け入れ、素朴に純粋に生きている」というお話に通じるものを感じました。(菊池 由夏)