2007年3月隊活動レポート
2007年2月26日(月)
スケジュール7:20 ホテル出発 8:00 カンボジアトラスト到着 11:10 キリングフィールド到着 11:40 昼食(ウラナリ食堂) 12:20 ホテル到着、休憩 14:30 ホテル出発、トゥールスレンへ 15:30 ホテル到着、コン・ボーンさんによる講義 18:30 全体ミーティング 19:00 夕食 【写真説明】 |
本日の感想
レポート係 菅野ひろみ 柳川鮎美
今日は初めて昼間のプノンペンの街なみを目にし、夜とはまた違う賑わいと彩りに目が釘付けとなりました。
午前中は、カンボジアトラストを訪問しました。日本では、傷ついた脚を他人に見せることはありませんが、カンボジアトラストでは患者さんの了承を得て、見せてもらうことができました。これは、地雷の恐ろしさを知ってもらうことと、世界から地雷を無くすという願いがこもっています。カンボジアトラストには1日に約30人の患者さんが訪れるそうです。この患者さんのほとんどが地雷の被害者だそうです。また、ポリオの患者さんもここで義肢を作ってもらっています。
今日一番印象に残ったのは、トゥールスレンでした。ここはクメールルージュの収容所(元女子高等学校)だった場所ですが、以前に行ったことがある事務局の方々が「もう二度と行きたくない」とおっしゃる程恐ろしい場所らしく、入る前から緊張していました。実際に中に入ると、まだ生々しく様々な器具が残っていたり、読んでいるだけで気持ち悪くなってくるようなことが説明されていたり、その前評判に違わず恐ろしい場所で、なぜ同じ人間がこのようなことができるのかと憤慨さえ覚えました。
しかし、3階に行くと、写真展が設置されており、クメールルージュに志願した人々が家族と撮った写真と、その人の生い立ちやその後についての家族や親戚の話が展示されていました。あんな恐ろしいことができるのは、どれだけ残虐で鬼のような人間だろうと思ってしまいました。皆家族がいて、親しい人がいて、何よりも同じクメール人同士だったということを改めて思い知らされました。
もし、自分が同じ立場になった時、他人を傷つけることを拒否する程強い心を持ち続けることができるのでしょうか。ごく一般的に皆さんが思っていることだと思いますが、虐殺という形ではなくても、人が人を殺すというのはとても悲しいことです。そうならないために何ができるのか。漠然と平和を願っているだけでは何もできないだろうな、ということを考えさせられました。
そして、ホテルに戻りコンボーンさんとブンティさんにお会いしました。実際に内戦を生き延びた方のお話をお聞きすることができ、貴重な体験をさせていただきました。興味のある方はぜひコンボーンさんの本『殺戮荒野からの生還』を読んでみてください。(実は私も本を読むのはこれからですが‥)ラン子さんのお話では、以前はカンボジアの歴史についてあまり語られてこなかったけれども、今は少しずつ語られ始めているそうです。
歴史を勉強する度に、視点をどこに置くかということの難しさを感じます。歴史をあるがままに語るということは非常に難しいことですが、今の子ども達や若者が将来同じ失敗を繰り返さないよう、歴史が語り継がれることを望みます。それはカンボジアだけではなく、日本でも、世界でも。
今日学んだこと!
・赤と青のナンバープレートはお偉いさん?(軍と政府関係者)
・結婚式には金と銀のバナナの木が家の前に飾られる。(たくさん子どもが生まれるように)
・フンセン首相の家は大きい。
・パパイヤの実はああいう風に木になる。(見たい人はカンボジアに行きましょう。)
今日の一言
柳川鮎美(2号車車両長)
「小椋トロケアット小学校で2006年3月隊の方たちが建てた、ブランコを見ました。小学校には多くの子どもがいて、笑顔で迎えてくれました。JHPの建てたブランコを楽しそうに乗る子ども達をみて、私たちも頑張ってカンボジアの人に喜ばれるブランコを作ろう!!と決意を新たにしました。」
今日のありがとうございます
マンゴーとグリーンバナナをCCHの副園長さんにいただきました。マンゴスチンとドラゴンフルーツとマンゴーを2003年3月隊の中村奈穂佳さんにいただきました。マンゴーをJHPが支援するCCH(Center for Children to Happiness「幸せの子どもの家」)のソッカ園長さんにいただきました。ありがとうございました。(マンゴーはいつ食べれるのかなぁ。)
最高のありがとう!2001年8月隊の小堀さんが、ブランコの穴掘りの助っ人です!涙が出てたまりません。
代表のスケジュール
8:00よりプノンペン事務所の馬所長とミーティング
ランコさんの一言
もっとメリハリ利かせろよ!!