熊本地震・災害支援レポート(2)

JHP会員によるボランティア活動報告

震災以降、東京事務所にはJHPの海外活動を経験した会員から問い合わせが入っています。
特に、学生時代にカンボジア活動でお世話になった佐伯理事(熊本市在住・JHP熊本)の安否を心配する声、4月21日の東京新聞夕刊に掲載された佐伯理事の記事を読んだという方、自発的にボランティアに参加したいという希望者も出てきています。

その一人、安原弘城さんは、2000年カンボジア12月隊に参加した倉敷市在住の会員です。ご本人からのメールや電話を基にして、5月2日(月)午前中までの報告をまとめます。

4月28日(木)
夜、佐伯理事から届いた情報を基に、JHPの援助物資として、ブルーシート30枚、乾電池1000本、歯磨き粉約300個、固形石鹸300個、土のう袋80枚、ロープ300mを購入し、倉敷から自家用車で熊本を目指して出発。

4月29日(金)
午前9時:益城町立広安小学校に到着
佐伯理事と共に体育館に物資を搬入

30分もしないうちにブルーシート、乾電池、土のう袋が無くなる。ブルーシートは被災した家屋の屋根の上にかけて、ロープを渡して利用している。佐伯理事に相談して、足りない物資を追加購入することになる。
14時頃、宇土市のホームセンターにて、ブルーシート60枚、土のう袋800枚、ロープ3000mを購入し、再び広安小学校に搬入を完了した。

4月30日(土)
益城町ボランティアセンターに行ったところ、県外のボランティアは受付けていないとのこと。
西原村のボランティアセンターに向かい活動を行う。
10名のチームの1人として、1階部分が全壊した家屋のがれき撤去のお手伝いをする。60代のご夫婦が暮らしていたお宅で、奥様はすぐに逃げて無事。ご主人は中に閉じ込められ救援隊に助けられご無事だったという話を聞く。震災後、庭でブルーシートを張って生活をしており、家屋に残された家財の中から使えそうなものを探している姿を見ました。1日の作業で1階の大部分を片付けることができました。

5月1日(日)
西原村のボランティアセンターに登録
山西サテライトに移動し活動を行う。阿蘇ブロックの社会福祉協議会が中心となり、3カ所あるサテライトを運営している。今日のボランティアは420人。西原村のボラセンは、熊本市内から車で30分以上かかり、道幅も狭い山奥にあるため、交通手段がないとたどり着けないところにある。
ボランティアの人数も多すぎて混乱するという状況ではなく、運営体制も整っていると感じた。受付は、朝8時30分~11時まで。各サテライトまではボラセンのバスで移動する。終了時間は概ね15時30分で16時までにボラセンに報告する流れ。
倒壊した家屋はいたるところにあり、ニーズの全容が分かればボランティアは更に必要になるのではないか。

5月2日(月)
朝、三重県から山村京太朗さん(2014年カンボジア3月隊)が到着。西原村のボラセンまで自家用車で移動する。西原村でボランティアの送迎を担当している。

報告:安原弘城(JHP会員)
文責:中込祥高(JHP東京事務所)