音楽・美術教育
カンボジアの子どもたちに音楽と美術の楽しさを
カンボジアの芸術教育の現状
カンボジアの小・中学校では、音楽や美術など芸術に関わる科目は、
日本の学校のように毎週決まった時間に授業があるわけではありませんでしたが、2016年にカンボジアの教育省(日本の文部科学省に相当)は教育改革の一環として「芸術教科」を新たに設けることを決め、2023年には、カンボジア公立小学校にて、週1時間の芸術教育が割り当てられることが決定されました。
しかし、カンボジアでは、芸術教育を指導できる教員や教材が大きく不足しているため、定期的に芸術教育を実施している公立学校は、ほとんど存在していません。
JICA草の根技術協力事業「初等科芸術教育支援事業」
この事業では、JHPがイニシアティブをとり、カンボジア教育省・JICAと三者協同で、芸術教育が量・質ともに不足しているカンボジアの小学校において、芸術教育を充実させるための教材開発・人材育成に取り組んでいます。
2016年~2021年の5年間(第1フェーズ)で取り組んだ芸術教科(音楽/美術)の
シラバスや教科書/指導書の開発・教員育成に引き続き、
2023年には「カンボジア国初等科芸術科教育普及体制構築事業」として再採択されました。
第2フェーズとなる、この事業では2024年~2027年の3年間で、カンボジア全土での芸術教育普及を目指し、人材育成をメインにさらなる基盤構築に取り組んでいます。