美術教育実績

JHPは、1994年から以下の9地域 計97校で美術教育支援プロジェクトを実施しました。

地域名 対象郡数 学校数 教員数
小学校 中高等学校 中学校教員
養成学校
小学校教員
養成学校
合計
1 プノンペン市 5 9 1 1 9
2 カンダール県 5 8 1 8
3 コンポンスプー県 5 14 1 13
4 コンポンチャム県 6 11 1 1 11
5 プレアシアヌーク県 3 13 1 13
6 タケオ県 3 9 1 1 9
7 コンポンチュナン県 1 1 1 3
8 プレイベン県 1 1 1 0
9 バッタンバン県 1 1 1 0
10 プルサット県 1 1 0
11 バンテミエンチェイ県 1 1 0
12 プレアヴィヒアケン 1 1 0
13 シェムリアップケン 1 1 0
14 カンポット県 1 18 1 0
15 クラチェ県 1 1 0
16 ストゥントラインケン 1 1 0
17 スヴァイリエン県 1 14 1 0
18 コンポントム県 1 1 0
合計 97 0 5 18 66

これまで実施した美術教育事業

  • 日本人美術教師派遣(1999年~2000年)

カンボジアでは美術の授業を行える教師がほとんどいないため、子どもたちの自由で豊かな表現力を育てるため日本から美術教師を派遣するプロジェクトを実施し、プノンペンの4つの小学校で絵画、工作を中心とした授業を行いました。

  • 「カンボジア・日本友好アジアこども絵画交流展」(1999年~2001年)

プノンペン市との共催、及びイオングループの協力を受けて、カンボジア、日本を含めたアジアの子どもの絵を集めた絵画展を実施しました。カンボジアの作品は、当会のプロジェクトで絵を習った子どもたちが描いた作品から選考されました。第1回目(1999年12月)には9カ国、第2回(2000年12月)、第3回目(2001年12月~2002年1月)は12カ国の子どもたちの絵が集まりました。
2003年度からは、教員の育成や教材支援事業と併せてJHP主催行事として実施し、生徒が授業で学んだことを発表する場を設けると同時に、教育関係者や保護者、地域住民の美術教育に対する理解の向上を図りました。
2014年度からは、JHPによる主催から自校開催に転換しています。その理由は、対象校が美術活動を自主的に継続していくための自立支援が必要だからです。JHPは絵画展開催のノウハウや地域との連携方法などをワークショップを通じて各対象校に引継ぎ、絵画展の開催に最低限必要な資金を提供しています。
自校開催になったことから、会場デザインや展示方法、運営方法等は各校で検討し、各地域の教育局とも協力し準備を進めることになり、カンボジアの実状に沿った工夫をするようになりました。今後は開催状況を視察し、上記のサポートを続けながらカンボジア人の手による開催を実現していきます。

開催年度 作品出展数 来場者数
2003年度 904 20,000
2004年度 2,069 16,146
2005年度 2,633 26,520
2006年度 2,584 17,473
2007年度 2,657 15,814
2008年度 3,248 14,029
2009年度 2,685 14,608
2010年度 3,130 11,883
2011年度 1,663 11,033
2012年度 1,596 16,174
2013年度 1,641 12,575
合計 24,810 176,255

また、これまで毎年(2013年度まで)絵画展の開催に合わせて、日本の小・中学生から同じテーマの絵画作品を募集し、カンボジアの会場で展示することで絵画を通じた国際交流を行いました。さらに、カンボジアと日本の子どもたちの優秀作品を掲載した画集を作成し、参加校に配布しました。その他、全ての作品は冊子にして、絵画展の会場に展示しました。日本国内の学校や団体にも参加できる企画として長年ご好評をいただきました。