カンボジアの教育制度(芸術教育)

カンボジアの教育制度は、日本と同じように6・3・3制で最初の9年間が義務教育となっています。しかし、日本のようにカリキュラムが整っているわけではありません。近年は少しずつ改善してきたものの、カンボジアの小学校の多くは教室や教師の不足のため、1日を午前と午後の2部に分け、生徒を入れ替えて授業を行っています。

また、読み書き中心で国語や算数などの主要科目に重点が置かれており、子どもたちの豊かな心を育む芸術は、「社会科」の授業の一部として、限られたわずかな時間にしか行われていませんでした。
2023年から、カンボジア教育省により、カンボジアの公立小学校では、週1時間の芸術教育が割り当てられることが決定されましたが、芸術教育を指導できる教員や教材が大きく不足しているため、定期的に芸術教育を実施している公立学校は、ほとんど存在していません。